海外メディアは井岡一翔のリベンジV5を「一方的に差をつけた」と称賛…次戦候補にロマゴンの名前も
さらに「また大きく対戦候補として浮かび上がってくるのが、WBA王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(42勝3敗、28KO)、期待の星でWBC王者のジェシー・”バム“・ロドリゲス(16勝0敗、11KO)、そして元4階級制覇王者でレジェンドのローマン・”チョコラティート“・ゴンサレス(51勝3敗、41KO)。彼らとの試合の可能性がある」と続け、特にロマゴンとの対戦の可能性について、こう言及した。 「ゴンサレスと井岡は過去に正面対決には至らなかったが、将来の殿堂入り選手の2人にとって、今回は完璧なタイミングとなるだろう。ゴンサレスは、対戦候補の中で、今後の試合日程や対戦相手が決まっていない唯一の選手だ」 同メディアはWBC王者のロドリゲスは、9月17日にラスベガスで行われるスーパーミドル級の4団体統一王者、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)と、WBA、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の3度目対決のビッグマッチのアンダーカードでの防衛戦が予定され、WBAスーパー王者のエストラーダは、同正規王者のジョシュア・フランコ(米国)との統一戦が「宙に浮いたままでいる」と伝え、消去法でゴンサレス戦の可能性があることを説明した。 またニエテスの母国フィリピンのメディアも大きく敗戦を伝えた。 インクワイアラー紙は「ニエテスが井岡に判定で敗れタイトル獲得に失敗」との見出しを取り、「フィリピンボクシングの王座探求は続く。ニエテスが日本人ライバル、井岡と東京の大田区総合体育館で水曜夜に行った再戦に大敗し、フィリピン選手として、現状ただ1人となる世界王者になるための挑戦に失敗した。井岡が最初からアグレッシブに出て、試合を通して判定勝ちへの流れをつかみ続けたのに対し、40歳のニエテスは年齢の衰えを感じさせた」と伝えた。 記事は「ニエテスより7歳若い井岡は、序盤にボディーを狙い道を開いた。リング上での熟練(テクニック)で知られるニエテスだが、今回は井岡を執拗に追い詰めることはできなかった」と試合内容をレポート。 「2018年の最初の対戦で井岡に判定勝利した(43勝2敗6分、23KOの)ニエテスは、10回に左目のわずか上をカットした。西ネグロス出身選手(のニエテス)は、2004年以来、初めての敗戦となった。今年はフィリピンボクサーにとって厳しい年となっている。7月だけでIBF世界ミニマム級王者のレネ・クアルト、WBC世界フェザー級王者のマーク・マグサヨの2人の王者が敗れ、それぞれが世界王座を失っている」と続け、世界王者不在の状況を嘆いた。