セブン&アイ、ヨーカ堂を分離へ 27年度以降の上場表明
セブン&アイ・ホールディングスは10日、子会社のスーパー大手イトーヨーカ堂を中核とする祖業のスーパー事業を分離し、2027年度以降に株式を新規に上場させる方針を発表した。外部資本を活用することでスーパー事業の再成長を図る。セブン―イレブンを展開する主力のコンビニ事業に経営資源を集中する。 セブン&アイの井阪隆一社長が東京都内で記者会見し、上場に向け経営不振のイトーヨーカ堂や、東北地盤のヨークベニマルなどのスーパー事業を担う中間持ち株会社を設立する考えを示した。今回の発表の背景には「物言う株主」米投資ファンド、バリューアクト・キャピタルがコンビニ事業への集中を再三要求していたことがある。