【マン島TTレース2024】アライヘルメット公式パートナー40周年を記念してパレードが開催される
マン島TTレースとアライヘルメットのつながり
1907年から続く「マン島TTレース(Isle of Man TT Races)」の長い歴史の中で、日本のメーカーが果たした役割は小さくありません。アライヘルメットも例外ではなく、TTレースの公式パートナー40周年を祝うパレードランが、TTレースウィークの開幕に合わせて6月1日(土)に行なわれました。 【画像】マン島TTレース2024のアライヘルメット40周年記念パレードを現地画像で見る(20枚)
パレードは、アライヘルメット取締役副社長の新井章仁さんがTTレースのスタートフラッグ台に登り、公式スタート方式に則って赤い三本脚徽章のマン島国旗を振り降ろして始まりました。 マン島と日本の関わりで良く知られているのは、ホンダの創業者・本田宗一郎が1954年に「マン島TTレース出場宣言」をし、1959年の初参戦からわずか3年後の1961年には優勝を飾ったことです。それをきっかけに、日本のバイク産業は戦後の復興をも担う世界のバイク産業とモータースポーツ界を牽引する存在になる一因となりました。 創業明治35年(1902年)の日本を代表するヘルメットメーカー、アライヘルメットは、1986年に往年の名ライダーであるジョーイ・ダンロップとブライアン・リードをサポート。以来、TTレースの公式パートナーとしてトラベリング・マーシャル(走行中にバイクで走りながらレースの行方を見守る元TTライダーで構成される組織)へのヘルメットの提供、選手へのレーシングサービスや、グランドスタンド裏のパドックに出店して一般客へのヘルメットメンテナンスなどを40年にわたり行なってきました。 2007年のTTレース100周年では記念デザインのヘルメットを発売。この年限りの発売予定でしたが反響が大きく、それから毎年TTレースのイヤーモデルを発売しています。
パレードに参加したのは、アライヘルメットと縁があるTTレース経験者と、現役のサポートライダーたちです。道路はレースと同じく完全に閉鎖されて開催されました。 パレードに参加したブライアン・リードは、1992年にジュニアTTで優勝したマシンを持ち込みました。現在、ジョン・マクギネス選手がコレクションしている当時のヤマハ「ロックタイトTZ250」で出発。残念ながら途中マシントラブルでリタイヤとなりましたが、久しぶりに2ストロークのエキゾーストノートと、2ストロークオイルの匂いでコースが満たされました。 2017年に日本のチーム無限の電動バイク「神電」で、TT Zeroクラス優勝を飾ったニュージーランドのライダー、ブルース・アンスティも登場。彼は癌の治療のためレース活動を休止していて、嬉しい再会となりました。 普段はデザインペイントを施していない真っ黒なヘルメットにニュージーランドの象徴であるキウイ鳥の黄色いイラストをあしらったヘルメットを被る彼ですが、今回のパレードではTT記念モデルを被りました。