全米メディアも大谷翔平vs有原航平の”元日ハム対決”に注目…称賛を浴びたのは「主役の座を奪った」2勝目の有原
記事は、「すべてが大谷のものと約束されたシリーズだった。大谷は(出塁率と長打率を合わせた)OPSが1.000を超えていた。彼は火曜日にエンゼルスの先発ローテーションに戻る予定もあった。だが、この一夜については、日本でプレーしてきたレンジャーズの3選手が違いを作った」とし、有原、元巨人のガルシア、元中日のジョエリー・ロドリゲスの3人の活躍を取り上げた。 「有原は日本ハム時代の先発の仲間(の大谷)を2度抑えた。キューバを離れて、米国に来るまでの間に読売で1シーズン、4試合プレーしたことのあるガルシアは大谷のホームランを盗みとり、自ら1本塁打を打って見せた。メジャーで成功を収める前に中日でプレーしたロドリゲスは8回のピンチを切り抜けた。すべてが6-4のレンジャーズの勝利につながった」とし、有原対大谷の対戦を紹介した。 大谷にセンターへの大飛球を打たれた場面での「私はただ『行くな、行くな、行くな』と言っていた。ガルシアは素晴らしいキャッチをしてくれた」という有原の談話を掲載。「有原にとって面白い対戦のようだった。有原は、数度にわたり、大谷の打席の間に笑みを抑えなければならなかったように見えた。そして安堵の深いため息もついていた」と、有原のマウンド上での表情を伝えた。 またレンジャーズの投手が1試合でトラウトから2三振を奪ったのは球団史上3度目の快挙で、2016年のコルビー・ルイス以来だったことを「小さなことではない」と絶賛。有原はスプリットで三振を奪っているが、ベテランストッパーのイアン・ケネディ(36)を取材して「有原は、指の(ボールの縫い目への)かけ方を変えているのか、どうやっているのか分からないが、ボールを上下左右に簡単に変化させる。見ていて楽しい」という有原を称えるコメントを引き出した。 一方、エンゼルスの地元であるロサンゼルスタイムズ紙は、エンゼルスの敗戦を伝える記事の中で、「大谷が4回に有原のチェンジアップをセンター深くにかっ飛ばして、バットを投げ捨て小走りとなり、日本ハムの元チームメイトからのホームランを確信した。だが、数秒後、400フィート(約122メートル)ほど離れて、アドリス・ガルシアがフェンス上で大谷の打球をジャンプしてつかみ取った。このプレーはエンゼルスの努力がわずかに及ばず、エンゼルスタジアムの1万1396人の観客の前でレンジャーズに4-6で敗れた試合の象徴的なものとなった」と伝えた。 記事は、「2015年から2017年まで大谷とチームメイトであり親友で、キャッチボールパートナーだった有原は、フレッチャーに1回に先頭打者安打、6回にもう1本を許しただけで、その間は無安打だった」と有原の投球を紹介。「91マイル(約146キロ)の速球に82マイル(約132キロ)のスライダー、83マイル(約134キロ)のスプリットフィンガード・ファストボール、87マイル(約140キロ)のカットボール、83マイル(約134キロ)のチェンジアップ、74マイル(約119キロ)のカーブを織り交ぜ、有原はマイク・トラウトから2度三振を奪い、二塁には、わずか1人しか走者を辿り着かせなかった」と絶賛した。 また「有原と大谷は、2016年に日本ハムが日本シリーズを勝った時のチームメイトで、そのシーズンの大谷は10勝4敗で防御率1.86、有原は11勝9敗で防御率2.94だった」とも紹介し、「仕事を終え、有原は火曜日夜に大谷がマウンドに戻るところを一塁ダグアウトから見ることになる」と記し、大谷が日本時間21日のレンジャーズ戦で、4日以来、2度目の先発マウンドに立つことについても伝えた。 スポーツイラストレイテッド誌は、レンジャーズの勝利を伝える記事の中で、「見るべき対戦の1つが、有原の日本での元チームメイト、大谷との対戦だった」とクローズアップ。「有原は2打席とも大谷をしのぎ、1回に3-6-3でダブルプレーに打ち取った。2度目の対戦は、大谷がセンターに向けて打球を飛ばし、控えめにバットを放り投げて、勝ったかに見えた。だが、ガルシアがフェンス際で素晴らしいキャッチを見せた。打球はフェンスを越えたか、もしくは、超えなかったかもしれないが、レンジャーズの先発メンバーに活気をもたらす素晴らしいプレーだった」と2打席の様子をレポートしている。