千葉の「国立歴史民俗博物館」で自由研究のヒントを見つけよう!ショートトリップ気分も味わえます
自由研究のテーマの探し方
「例えば、好きなマンガに出てくる“刀”から、戦いに使った道具をテーマに調べてみるなど、自分の好きなものからきっかけを探すのが良いと思います」(以下「」内、大西さん) お話を聞いて、なるほど!と思いました。勉強と思うとなかなかやる気がおきないですが、自分の好きなコンテンツに関連したものだと、興味がわきますよね。 歴史系のマンガやゲームから、登場する武器や食べ物、衣服などに注目してテーマを見つけられたら、自由研究も楽しんで取り組めそうです。 「たとえば“この絵の人は長い銃をもっているけど、なぜここに展示してある短い方の銃を使わないんだろう?”というように、子ども本人が“なぜ?”と思うことが大事で、“なぜ?”と思うことで自発的に調べ、学ぶようになるんですよ」 「自由研究=勉強」というイメージを払拭し、もともと興味のあることや日常生活の中からテーマを見つけるのがポイントとわかりました。 私自身は、お菓子やパンが好きなので、その辺りを各時代ごとに調べたら楽しいかも……と思いながら、展示室へ向かいました。 とにかく広い歴博なので、ざっくりでも良いのでこのように事前にテーマを考えてから、訪れるのがおすすめです。 とはいえ……、「事前にテーマ探しするのは難しいよ」というお子さんのために、歴博の館内をめぐりながら、自由研究のテーマにしたら面白そうなものを探してみましたので、訪れる前の参考にしていただければと思います。
歴博の館内で自由研究のテーマを探してみた
館内の展示室は第1展示室(先史・古代)、第2展示室(中世)、第3展示室(近世)、第4展示室(民俗)、第5展示室(近代)、第6展示室(現代)となっています。 とても広いので、来館の際は見たい展示室から訪れるのもおすすめです。 それでは、いくつかの展示室をご紹介しましょう。自由研究のテーマになりそうなヒントがあちこちにありますよ。 ♦️自由研究テーマ例「絶滅した動物ってどんな動物?」(第1展示室) 日本にかつていた、ナウマンゾウやオオカミなどの動物たち。 原寸大の像や牙のレプリカなどの展示を見て、想像が膨らみます。動物好きのお子さんにおすすめのテーマです。各時代の動物の展示に注目して見ていくのも良いかもしれません。 このように原寸大のレプリカや再現が多く展示してあるのも、歴博の特徴のひとつです。 ♦️自由研究テーマ例「土器の無い旧石器時代の料理はどうやって作っていたの?」(第1展示室) コケモモやユリ根などを大きな葉で包んで、蒸し焼きにして食べていたという再現に注目! 「電気もガスもスーパーも無い時代にごはんを作るとしたら……、という視点で見てみると面白いですよ」 どんな味がするんでしょうか? 再現動画もあるので、それを参考に実際にキャンプなどで再現してみても面白そう。 ♦️自由研究テーマ例「キッチンの今昔を比較してみる」(第1展示室~第6展示室) 第1展示室でかまどの展示を見たのですが、各展示室にはそれぞれの時代のかまどや台所を再現した展示があるので、キッチンに焦点を絞るという研究も良さそうです。 ぜひ「どうやって使っていたのか?」「どんな料理を作っていたのか?」も合わせて調べてみてくださいね。 料理好きのお子さんにおすすめです! ♦️自由研究テーマ例「縄文時代のパンってどんなもの?」(第1展示室) 縄文人の食べ物のコーナーにパンのようなものが……! 日本人の主食はずっとお米だと思いこんでいましたが、稲作が始まる前は、パンのようなものを食べていたとは。 他にも、トチの実のアク抜きの方法も説明されており、想像よりも豊かな食事をしていたことがうかがえて驚きました。 ♦️自由研究テーマ例「猫っていつから飼われていたの?」(第1展示室) 猫好きにおすすめ! 大事なお米をねずみから守るために飼われていたのではないか、とされる猫の展示を見つけました。 猫の種類も詳しくパネルで説明されていたので、今飼われている猫とどう違うのか比較してみるのも面白そうです。 第1展示室以外にも、平安時代(第2展示室)や江戸時代(第3展示室)にある大きなジオラマの中にも、猫の姿が見つけられるかも!?