日本サッカーは「韓国と違う」 来日10年目のJ助っ人…語学上達は妻と友のおかげ【インタビュー】
日本と韓国で違い「技術のところで凄くこだわっている」
今年でJリーグ10年目を迎え「人間としていろいろ世界が広がったと思っています」と、自身の成長を実感。「自分は元々下手くそでした。日本は(指示が)細かいし、技術のところで凄くこだわっているところがあります。韓国とはちょっと違う。特にこの数年でJリーグはすごく成長していると思っています。自分はまだまだではあるんですが、技術面と判断の部分で、最初に来た時より成長したと感じています」と、受けた恩恵の大きさをしみじみと語っている。 数々の監督たちに師事し「ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)、マッシモ(・フィッカデンティ)、(岩政)大樹さん、今の(山口)智さんもそうですけど、優秀な指導者にいいタイミングで出会えたことは恵まれているなと。そんな指導者たちの教えを受けたことは、自分の人生で大きなこと」と与えられた環境下で出会えたことに感謝も述べていた。 湘南に来て1年以上が経ち、チームに欠かせぬキャプテンとして山口智監督の信頼も厚い。「球際や走るところなど、やはり湘南を上回るチームってなかなかないですね」とキム・ミンテ自身も実感し、その“スタンダード”にここまで適応してきた。主将としての強みを聞くと「特にないんじゃないかな」と笑うが、努力を続ける30歳の背中は、十分な存在価値を生んでいる。その影響力は確実にチームに浸透しているはずだ。 [プロフィール] キム・ミンテ(キム・ミンテ)/1993年11月26日生まれ、韓国出身。福光云大(韓国)―仙台―札幌―名古屋―鹿島―湘南。J1通算199試合7得点。U-22、U-23韓国代表としても活躍。2015年に日本に渡り今季で10年目。強固なCB(センターバック)として数々のJクラブを経験。湘南では24年シーズンのキャプテンに任命され、チームを牽引している。
FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko