大谷翔平の走塁判断をロバーツ監督は"思考停止"と断罪 米メディアも「スーパースターは走るべきときに走らなかった」
ワールドシリーズ進出はお預けとなった。 現地10月18日(日本時間19日)に行なわナ・リーグ優勝決定シリーズの第5戦、ドジャースはメッツに6-12の大敗となった。 【動画】2試合連発!大谷翔平、ポストシーズン3号ソロを放つシーン 3勝1敗でシリーズ突破に王手をかけていた試合で内容が注目されたが先発右腕ジャック・フラハティの大乱調で試合が崩れたことも響いた。 攻撃面でも注目のプレーがあった。 1回表、ドジャース先制の好機を迎えたシーン。1番・DHで先発出場した大谷翔平は第1打席で右前打をマーク、続く好調なムーキー・ベッツも右翼へ二塁打を放って、無死二、三塁の形を作る。 そして続く、3番のテオスカー・ヘルナンデスはショートゴロに倒れてフォースアウトとなったが、このとき、メッツの遊撃手フランシスコ・リンドーアは前進守備をとらずに深めの位置で捕球、ショートゴロとなったが、三塁走者だった大谷はホームに走らず。 この大谷の走塁判断に関して米ネットワーク『FOX SPORTS』の実況席は「なぜ行かなかった?」と疑問を呈し、結局その回、ドジャースは無得点で初回の攻撃を終えてしまう。 するとベンチレポーターのケン・ローゼンタール氏が3回にドジャースのデイブ・ロバーツ監督に、大谷の走塁判断について直撃。 指揮官は「よく分からないね。ボールはグラウンドの中央に飛んだわけだけど、彼(大谷)は思考が止まって固まってしまったんじゃないかな」と厳しく追及。「流れがあちらに傾いてしまったところがあるんで、なんとか引き戻したいね」と言葉を続けたのだ。 このプレーに対しての指摘は試合後も続いた。ドジャース専門メディア『Dodger Blue』で公開された試合後インタビューの中でロバーツ監督は初回の走塁について「打球は二遊間に転がったわけだから、ショウヘイは(本塁に)行かなくてはならないことはわかっていたはずだ。でも(三塁に)とどまってしまった。言い訳はできない」とバッサリ。チームが先制できるチャンスだっただけに終始、厳しい表情だった。 この大谷批判をメッツの地元紙『New York Post』も大きく取り上げた。 「デイブ・ロバーツはオオタニの“思考停止”に不満げな様子だった」とタイトルカットをつけた記事を配信。同記事の中でドジャースの初回の攻撃内容について「先制が楽勝と思われた1回の無死二、三塁のシーンで、スーパースターは三塁でフリーズしてしまい、走るべき時に走らなかった」と記した。 結果的に初回の好機を得点に結び付けられず無得点。「ロバーツ監督は3回表になってからそのことを訊かれ、残酷なほど正直に想いを明かしたのだ」と試合中に行われたインタビュー内容を伝えた。 一方、この試合では3回8失点KOとなったフラハティの降板時期をめぐってのロバーツ監督の判断にファンからも不満の声が漏れるなど、荒れ模様の試合となった。 ドジャースの3勝2敗で本拠地に戻って戦う第6戦は、ロバーツ監督は「ブルペンデー」となることを明かしている。運命の6戦の内容次第では、この第5戦の試合内容がクローズアップされる可能性も出てきた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]