71歳、ひとり暮らし料理家の「リアルな食事」。がんばらずに食べたいものを楽しむ
料理家として40年以上第一線で活躍をし続ける大庭英子さん。70歳を過ぎた今も、若い頃から変わらず、好きなものに囲まれたシンプル暮らしを大切にされています。そんな大庭さんのリアルな食事事情について伺いました。料理がしんどい日に食べているもの、買い物を減らすための工夫についても教えていただきました。 【写真】料理がしんどい日のご飯
朝昼晩、がんばらずに好きなものだけを楽しむ
大庭さんの朝は、一杯のコーヒーから始まります。 「知り合いの方が毎月焙煎してくれるんです。たくさん飲むから、たっぷりポットに落とします。朝食は7時頃、パンとコーヒーにヨーグルトやフルーツなど、軽めのものが多いですね。昼食は12~13時、麺類やチャーハンなど、気楽なワンプレートですませます」(大庭さん・以下同) パエリアなどの炊き込みも意外とすぐできるからと、よく登場するそう。 「夕飯は18~19時と早め。その日、そのときに食べたいものをつくります。ご飯におかずいろいろ、野菜はとくに、素材1つ2つでできるシンプルなものが基本ですね。つくりおきもありますし、パパッとつくれるものが多いです」 規則正しい生活のなかでも、ときには気になるお店で友人と外食してみたり、アイスクリームやチョコレートなど大好きな甘いものをおやつにつまんだり、気負わない自然体の日々を過ごされています。
料理がしんどい日は「のっけご飯」で解決
つくるのが面倒なときはありますか? の質問に、「もちろんありますよ。でも出かける方が面倒なので、外食はせずに家でつくって食べます」というお答え。そんなときの簡単ごはんのアイデアがこちら。 「まず、いつも買いおきしているベーコンをカリカリに焼き、その脂で目玉焼き、トマトを焼き、塩、コショウします。温かいご飯にキャベツのせん切りをのせ、ベーコン、トマト、目玉焼きをのせ、鉢植えのバジルを散らしたら完成。 ほかにも、焼くだけのステーキにワサビを添えたり、刺身でひとり手巻きにすることも。マグロやカツオはキムチとゴマ油であえると、ご飯によく合います」 あれこれ手をかけずに、すぐにつくれる料理は、毎日のごはんづくりにも活躍してくれそうです。