71歳、ひとり暮らし料理家の「リアルな食事」。がんばらずに食べたいものを楽しむ
冷凍や乾物を上手に利用して買い物は週に2回程度に
食材の買い物はわざわざ出るのではなく、ジムの帰りに行くのがルーティンだという大庭さん。 「歳をとるとどうしても筋肉が弱くなるので、週2回ほど駅前のジムで軽い運動をしています。鍛えるのではなく、健康を維持するためだから、がんばらない(笑)。あとはヨガとかマッサージとか、体のメンテナンスですね。出かけた帰りに買い物をするのがお決まりです」 買い物のあとは、肉類は1回分ずつ小分けにして冷凍。野菜は塩もみしたり、傷みやすい葉野菜は早めに使いきるように下処理します。ひとりごはんに使いやすい形で、食材を無駄にしない工夫です。
●ひとり暮らしは冷蔵より冷凍がおすすめ
「ひとり暮らしで量も少ないので、冷蔵より冷凍することが多いですね。肉や魚の干物などはもちろん、冷凍でおすすめなのは油揚げ。生のままでも、甘辛く煮てからでも大丈夫です。干しシイタケはまとめて戻してバットに並べて冷凍し、凍ったらバラバラにして冷凍用保存袋に入れておけば、いつでも好きなときに使えます」 ニンジン、タマネギ、ジャガイモに、ゴボウやレンコンなどの日もちがする根菜、ツナ缶やサバ缶などの缶詰も、ひとりごはんを充実させてくれる常備食材です。
●保存がきく乾物は日々の料理にも欠かせない
「保存がきく乾物も、かならず家にあります。切り干し大根やヒジキはもちろん、豆類も必須。金時豆や紫花豆、白インゲン豆は煮豆にすると人がいらしたときにとても喜ばれるんです。春雨も使い勝手がいいのでおすすめ、そばやそうめん、パスタなどの乾麺はお昼ごはんにも便利ですね」。
健康のために好みの「タンパク質」をとるように
「タンパク質は気をつけてとるようにしていますね。肉100gとか卵2個とか、しっかり食べます。今まで健康のためにと食べていた納豆は、好きじゃないのでやめました。もう嫌いなものは無理して食べなくていいかなと思って(笑)」 納豆は食べなくても、ヨーグルトやみその発酵食品でOK、あとは大豆や厚揚げを食べればいい。そんなおおらかな考え方が健康の秘訣かもしれません。
ESSEonline編集部