老舗スーパーが参入し“グランピング”業界の牽引役に。カギは「サウナ」と「ペットツーリズム」
“手の届く別荘”で海外需要の取り込み
最後に今後の展望を西垣さんにうかがうと「新しい別荘所有システム」を構築し、より多くの人が多様なバケーションを楽しめるように会員制リゾート事業を強化していきたいと目標を掲げる。 「シェア別荘については、月200~300件の問い合わせが来ていて、手応えを感じていますね。日本全体で地価や建築費の高騰するなか、今までにないシェアの形で“手の届く別荘”を提案していければと考えています。 また、海外需要を取り込んでいく上では、ただ建物が立派なだけでは不十分だと思うんですよ。宿泊前後の時間の過ごし方や食事、独自企画のアクティビティなど、ソフトの部分も重要になってくるでしょう。他の事業者と連携しながら地域に根差した自然体験やコンテンツを創造し、日本のリゾート事業を盛り上げていきたい」 アウトドアレジャーのひとつとして根付いたグランピングは、さらに進化を遂げていることが取材を通して見えてきた。非日常感を味わえる宿泊体験こそ、グランピングならではの楽しみであり、また行きたくなる“魅力”なのかもしれない。 <取材・文/古田島大介> 【古田島大介】 1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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