重度障害者の木村英子氏、れいわ新選組から参院選出馬(全文3完)誰一人取り残さない
人となりに親近感を持つ部分がセットにならないと
そのように1つ1つ見ていけば違いもあるだろうっていうことです。その人となりであったりとか、これまでやってこられたことだったりとか、今、本当にこの国に必要な部分って考えたときにそれぞれの当事者ということになっていくっていうことですね。おそらくでも、その人となりと、その政策の部分というか当事者という部分に関して、たぶん離れることはないと思うんですけどね。当事者であり、そして人となりにやっぱり親近感を持ったりとかっていう部分がセットにならないと、なかなか難しい部分なのかなと思うんですけれども、セットでそういう気持ちになったっていう部分なんですかね。 先ほど、木村英子さんのほうから40年前と今とは全然違うけれども、今も決して十分ではないんだというお話ですよね。要は、昔は施設に押し込められていた、もちろん今も、当時同級生だったりとか同じ施設で育った人たちは今も施設に居続けるっていう方たちもいらっしゃいますけど、40年前とは違って、今は施設から地域にっていう動きも出てきてるっていうことですよね。 でも地域に戻ってきているけれども、例えば先ほど言われた、24時間で介助だったり介護を受けていらっしゃる方は通学できない、通勤もできない。じゃあ外出できるときってなんだって言ったら必要なものを買いに行くときぐらい。何かっていったら、人間としての尊厳を守れるような生活じゃないんですよ。施設から地域に戻っても閉じ込められたままだってことなんですよね。バリアフリーっていいながら、バリアの中に居続けてるのが私たちなんですっていうことを数年前に聞いたときに本当にショックだったというか、何も知らなかったんだな、自分はっていう気持ちになったっていうことですね。
勇気を持って一歩を踏み出していただいた
先ほども言いましたけど、私にとって重度の障害を持たれた方っていうところに道を開いてくださったのが木村さんですね。私の先生です。ぜひこの方には国会に行っていただいて、合理的配慮といいながら合理的配慮の意味も理解せず、国会の中にもまったくそれを進めないっていうような今の政治に対して、やっぱり当事者が必要だと。もういてるだけでいいと思います、私は、究極で言えば。 もちろん先ほど言うたとおり、木村さんは理路整然と省庁とも対峙できる方です。それを前に進めようという能力のある方なんですけれども、究極を言えば、私は存在してくれるだけで国会の中が合理的配慮を進める。オリンピックのホスト国として、利用するときだけかっていうことなんですよ。オリンピックだ、パラリンピックだっていうことをやるときだけ、表側だけはやるけれども、実際はそうじゃないだろうっていうことですね。 という思いを持っていたんですけれども、先日木村さんに何度か話し合いをしたときに、でも私が出馬することによって太郎さん、たたかれないんですかっていうことを聞かれたんですよね。で、私はどういうことですかっていうことを聞いたら、障害者を利用してっていうことを言われたりしないですかっていうことをおっしゃったんですよね。私からしたら上等ですっていう話なんですよ。障害者を利用して障害者施策を変えていけるっていったら、それ以外ないだろうっていうことなんですよね。すごくハードルの高いことですよ。選挙に挑戦するっていうことは。でも、そこに勇気を持って一歩踏み出していただいたっていう。この勇気を絶対に無駄にしないようにやっていきたいなって思います。 ほかございますか。大丈夫ですか。何か言い残されたことだったり、付け加えたいことがあれば。 木村:大丈夫です。 山本:大丈夫ですか。というわけで、ありがとうございました。では、このあと写真撮影があるんですね。紙を。どこか仕切ってくださる方いらっしゃいますか。きのう読売さんが仕切って、【マルキョウ 00:51:13】も。 男性:じゃあツーショットで。 山本:そうですね。すいませんね。 (完)【書き起こし】重度障害者の木村英子氏、れいわ新選組から参院選出馬