立民代表、都知事選で蓮舫氏推薦しない可能性「十分あり得る」 国民民主や連合も距離
立憲民主党の泉健太代表は13日のニッポン放送番組で、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に出馬表明し、立民に離党届を出した蓮舫参院議員を推薦しない可能性を問われ、「それは十分あり得る」と述べた。蓮舫氏を巡っては、国民民主党が「共産党と一体となって活動する候補者の応援は困難」(玉木雄一郎代表)として推薦を見送る方向だ。立民の最大の支援団体である連合も距離を置いている。 【写真】「最近問い合わせが多い」という蓮舫氏のグラビア写真集(1989年発売) 蓮舫氏はこれまで、泉氏に対して「発信力や発言力、リーダー力が十分ではない」など繰り返し批判しており、両氏の関係は近いとはいえない。 泉氏は番組で、都知事選について3選出馬を表明した小池百合子都知事と蓮舫氏の事実上の一騎打ちとなるとの見方を示し、「政党間の争いより、キャラクターの立っている小池氏対蓮舫氏だ。どの党がということはあまりないと思う」と語った。 同時に「蓮舫氏主導で『オール都民でやっていく』といっているから、広く都民に訴える姿勢で、これからもやっていくのではないか」とも言及。立民として静観する考えをにじませた。蓮舫氏の資質については「走る、突破力がある、短期切り込み型」と評した。 蓮舫氏が、小池氏ら他候補の動向を見極めた上で公約を出す意向を示していることについては、「都民にとってはいち早く政策を届けてほしいということはある。本格的な政策発表まで、少し様子見が出てくるのではないか」と指摘した。 都知事選を巡り、共産党や社民党は蓮舫氏を支援する考えを鮮明にしている。一方、国民民主の玉木氏は11日の記者会見で、基本政策が異なる共産党と蓮舫氏が組む姿勢を疑問視し、「共産主導の候補予定者に見えてしまう」と指摘した。 連合東京も、蓮舫氏ではなく小池氏を支持する方向だ。連合の清水秀行事務局長は共同通信のインタビューで、蓮舫氏が共産党と一体となって行動しているとして「まるで共産党の公認候補のようだ」と批判した。(奥原慎平)