日本人の眠りにくさの原因は<照明>にあった?熟睡できる工夫を専門家が伝授。「人はあの光景に近い色を認識すると眠くなり…」
◆夕方を境にライトの明るさを下げ、オレンジ系に変えていく 照明については、1日の流れの中で、そのときどきに合った明るさにするのが健やかな眠りのカギになります。 白い照明は覚醒を促すので、日中は明るい光を使います。オフィスではそうなっていますね。自宅で昼間から照明を必要とする場合も、夕方までは明るい照明でOK。 日没が近くなり、照明を使う時間帯になっても、お好み次第で明る目でもかまいません。ただし、夕食時には1段下げることをおすすめします。 海外のレストランなどに行くと、夜間照明のあまりの暗さに驚かされますが、そこまで暗くする必要はありません。暗い中での食事に慣れていない日本人にとっては、あまりに暗いと夕食がおいしく見えませんから。 ですから極端に下げることはせず、まずは1段階ダウンしましょう。
◆照明は色味も重要 照明は明るさだけでなく色味も重要です。 現在の照明器具は、調光調色ができるものが増えてきています。 日中は覚醒のために白を使い、夕方から夜にかけてオレンジ系に変えていくとメラトニンがあまり減らず、入眠しやすくなります。 基本的に人は、体内時計的に夕焼けのオレンジを認識すると眠くなっていきます。 家の中の照明を夕方になったら白から暖色系に変え、夜モードにしていくようにしましょう。 ※本稿は、『超熟睡トレーニング: 15万人の“日本人”のデータを集め、睡眠改善をしてきた「上級睡眠健康指導士」だけが知っている』(Gakken)の一部を再編集したものです。
角谷リョウ,林宏明
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