ガザへの空爆で68人死亡 避難区域にも攻撃、国連機関が非難
イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザで2日、軍が避難区域に指定している南部マワシを含む各地に空爆があり、少なくとも68人が死亡した。ロイター通信が伝えた。軍はイスラム組織ハマスの司令所を攻撃したと主張しているが、テントにいた避難民らが死亡し、子どもも含まれるという。 【写真】2025年1月2日、イスラエル南部から見た、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の破壊された地域=AP マワシは2023年12月にイスラエル軍が避難区域に指定していた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は2日、X(旧ツイッター)への投稿で「人道区域(避難区域)は存在しないと改めて思い知らされる」と批判した。また、AFP通信によると、約1週間に7人の子どもが寒さで亡くなった。国連児童基金(ユニセフ)中東・北アフリカ地域事務所も3日にXで「子どもたちを爆弾、寒さ、病気、飢えから守れる場所がない」と訴えた。 一方、イスラエルの地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などによると、ネタニヤフ首相は2日、ガザでの停戦と人質解放をめぐる交渉を継続することを承認。代表団がカタールに向けて出発したという。(イスタンブール=新屋絵理)
朝日新聞社