ライト級の好カード、三代大訓VS丸田陽七太は両者前日計量クリア 三代「勝たなきゃいけない」 丸田「倒したい」
プロボクシングの日本ライト級タイトルマッチ(東京・後楽園ホール)の前日計量が6日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。2度目の防衛を目指す王者の三代大訓(30)=横浜光=はリミットより200グラム軽い61・0キロ、挑戦者で同級3位の丸田陽七太(27)=森岡=は60・9キロでともに1回でクリアした。 元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代は「すごい好きな季節なので、本当にいつになくすごい調子が良いです」と汗っかきのため、夏より冬の調整の方が好きだと話した。「スパーリングの調子もずっと良かった。順調にきてますね。風邪も引いてないです」と笑顔を見せて絶好調を宣言した。 4月に2度目の防衛を目指していた王者の仲里周磨(オキナワ)に3-0の10回判定勝ち。約6年6カ月ぶり再戦で返り討ちにし、新王者となった。8月に初防衛戦で宮本知彰(一力)に6回TKO勝ち。2021年12月の西谷和宏(VADY)戦以来、6戦ぶりのKO勝利を挙げた。 挑戦者の丸田の実力を高く評価し、「結構緊張感のある際どい試合になると思います。伊藤(雅雪)さんと試合をしたときぶりぐらい、結構燃えるもんがある。すごく気持ちも乗っていますね」と、20年12月に元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(横浜光)とライト級10回戦で対戦し、10回判定勝ちした出世試合を引き合いに出した。 「何がなんでも勝たなきゃいけない試合です。ここで負けたくないし、負けちゃ駄目な試合です」。東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック(AP)王座との地域3冠を狙うと宣言しており、11月21日に後楽園ホールで行われた、東洋太平洋王者の宇津木秀(30)=ワタナベ=と、中大の先輩でWBOAP王者の保田克也(32)=大橋=の王座統一戦には大注目して生配信で視聴した。 計5度のダウン応酬の大激戦となり、かつて所属していたワタナベジムの同学年のライバルが統一王者となったことに、「すごい声が出ましたね。ど派手な試合だったんで。『やば』みたいな連続だったんで」とモチベーションをさらに高めた。 IBFでは世界ランキング9位。丸田を下し、宇津木に勝利して地域3冠王者となってから、世界初挑戦の青写真を描く。「ああいう試合、意識してしまうじゃないですか。宇津木と保田先輩なんで。ああいう試合に流されたら僕はマイナスだと思うんで、そこはうまくセーブして」と激戦ではなく、技術の高い試合を見せると誓った。