恋人の生活費のために毎月1万円貸していますが、友人から「おかしい」と言われます。同棲していたら当たり前ではないでしょうか?
同棲している恋人同士で、お金の貸し借りが発生することはあるかもしれません。結婚を見据えて同棲をしているケースが多いと考えられますが、お金を借りるのが一方的で、片方が依存している状態は好ましくありません。 本記事では、「毎月恋人のために1万円を生活費として貸している」という女性の相談をもとに、お金の貸し借りに関する調査や考えられるリスクなどについて解説します。
恋人との「お金の貸し借り金額」は1万円~5万円が最多
「STEP債務整理」を運営する株式会社Clamppy(東京都中央区)の「恋人とのお金の貸し借りに関するアンケート」(調査期間:2021年9月、調査対象:全国の20歳以上の男女)によると、「恋人から『お金を貸して』と言われたらいくらまでなら貸せる?」という問いに対して、最も多かった回答は「1万円~5万円」でした。 「恋人へお金を貸してもいいと思える理由」で最も多かったのは「生活費」、次いで「飲食代」「冠婚葬祭」となっています。データ上から、毎月1万円を生活費のために貸す行為は、非常識というわけではありません。 しかし、貸したお金が返ってこなかった場合、「別れを考える人」が約9割にも上っています。お金に関する不安があると、将来を考えて別れることも視野に入れる人が多いようです。 「今後恋人にお金を貸すことがあったら、気を付けたいことはありますか?」という質問に対しては、以下のような回答が寄せられています。 ●LINEなどで返済期限を文面として残す ●家族に伝えて代わりに返済してもらえるように同意を得るようにする お金の貸し借りは信頼関係に直結することから、何かしらの方法で証拠を残すことが大切といえるでしょう。
お金を貸すリスクも考慮しよう
今回の相談者は、「同棲していたらお金を貸すのは当たり前」と考えています。「相手が困っているから助ける」というマインドは素晴らしいですが、お金を貸すことが常態化するのはよくありません。相手側が「貸してくれるのが当たり前」という心理になってしまうと、いつまでも経済的に自立できないためです。 家計運営の基本は、「入ってくる以上の金額を使わないこと」です。今回の相談者は毎月生活費を貸していることから、残念ながら彼氏は基本的な家計管理ができていません。 マネーリテラリーが低い相手と結婚すると、将来苦労する可能性が高いでしょう。「困ったら借りればいい」という依存体質の人と結婚すると、お金に困る人生を歩むことになりかねません。そのため、相談者の方は彼氏に対して「きちんと家計管理を行うこと」「支出を減らして借金に頼らないこと」を求めるとよいでしょう。 当然ですが、借りたお金は返さなければいけません。もし相談者の彼氏に「返済する意思」と「返済する能力」がない場合は、自分の将来のためにも別れることを検討するべきでしょう。