【バレー】河野裕輔のエール! 第27稿パリオリンピックを振り返って
オリンピックを終えて
東京オリンピックから継続した強化方針と戦術強化で日本は本当に強くなったと言える。ベスト8はダメなのか?絶対にそんなことはない。世界で12か国しか出場できないオリンピックに自力で出場権を勝ち取ったことだけでも素晴らしい実績であると思うし、どの試合も内容的に非常に充実したものであったことは間違いない。言ってしまえば出場した12か国どこが優勝してもおかしくない程、すべてのチームのプレークオリティが高いオリンピックだった。勝因/敗因は?と聞かれればやりたい戦術がうまくいった/戦術にハメられたという部分で3-0だったり3-1だったりという結果にもつながってしまう。 そして成績上は東京オリンピックと同じベスト8だが、意味合いが違う。前回は本当に挑戦という内容が大きい大会であったが、今回は勝ちに行った結果のベスト8だ。ポーランドも、イタリアも、フランスも、この壁を破るのに長い年月を必要としている。それだけ厚い壁を破りに行くステージにようやく日本も立ったといえよう。金メダルまであと3勝。この3勝を取るためにどうしたら取れるのかを是非皆さんと考え続けていきたい。 長くなりましたが日本のバレーボールはまだまだ成長過程です。世界に追いつき追い越すためにプレーヤー、指導者は日々努力し続けています。その成長過程も含めて、ファンの皆様にはこれからもお楽しみいただきたい。最後までお付き合いいただきありがとうございました。 文責:河野裕輔 筆者プロフィール 河野 裕輔(かわの ゆうすけ) 1975年生まれ茨城県古河市出身 過去所属チーム 足利工大附高(現足利大附高)-中央大学-JTサンダーズ(現JTサンダーズ広島) Reve‘s栃木監督、VTVイージースポーツ解説者として活動中 資格 日本スポーツ協会バレーボールコーチ3 Xアカウント: @kawano5081