【MLB】 現時点の新人王は?パイレーツのスキーンズとオリオールズのカウザーが選出 今永は3位に
日本時間8月3日、『MLB.com』は新人王の模擬投票企画を実施。ア・リーグはオリオールズの外野手コルトン・カウザーが、ナ・リーグはパイレーツの先発投手ポール・スキーンズが選ばれた。カブスの今永昇太はナ・リーグの3位にランクインした。 ア・リーグは、オリオールズのカウザーとヤンキースの先発投手ルイス・ヒルの一騎討ちとなりそうだ。16票の1位票を集めたカウザーは、今季103試合に出場し、打率.250、出塁率.331、OPS.793、16本塁打、7盗塁の好成績。絶好調だった春先から一時期バットが湿っていたが、シーズン折り返しからまた調子を上げている。また、打撃成績のみならず、カウザーは守備指標OAA+10がメジャー4位と守備貢献の高さも折り紙付きだ。 ア・リーグ2位に入ったのは、14の1位票を得たヤンキースのヒル。21先発で11勝5敗、防御率3.20、奪三振率10.54と好投している。さらに3位に3票の1位票が入ったアスレチックスの守護神メイソン・ミラー、4位にレッドソックスの外野手ウィルヤー・アブレイユ、5位にレンジャーズの外野手ワイアット・ラングフォードが入った。 ナ・リーグはパイレーツのスキーンズが全36票中33票の1位票を集めて圧倒。スキーンズは6勝・防御率1.90と圧倒的だが、いかんせんまだ13先発しかこなしていない。しかし、それでも新人王の本命となっているのは、その好投が歴史的水準にあるからだ。スキーンズは80.2回で103奪三振を積み上げ、20世紀以降では史上6人目のキャリア最初の13先発で通算100奪三振を達成した選手となった。スキーンズは新人王のみならず、サイ・ヤング賞候補にも挙がることだろう。 2位に付けたのは、パドレスの外野手ジャクソン・メリル。21歳のメリルは107試合の出場で、打率.286、出塁率.316、OPS.768、13本塁打、11盗塁の活躍を見せている。そして、3位にはカブスの今永が入ったが、1位票の得票はゼロ。5・6月の投票では1位に入った今永だったが、それ以降は不調に陥り、さらにスキーンズが台頭してきた。しかし、それでも20先発で8勝2敗、防御率3.09と成績は優秀。シーズン最初の2ヶ月のパフォーマンスを取り戻せば、新人王の可能性もあるだろう。 ナ・リーグ4位はカージナルスの遊撃手メイソン・ウィン、5位にはカブスの一塁手マイケル・ブッシュがランクイン。ランク外だったが、ドジャースの山本由伸も票を得た。