シャルキュトリーにパイ包み焼き! 手の込んだ料理が自慢のビストロは、ワインショップ併設でグラスワインが200種類以上から自由に選べる
〈自然派ワインに恋して〉
シェフの料理とマリアージュするのは、自然派ワイン。そんなレストランが増えている。あの店ではどんなおいしい幸せ体験が待っているのだろう。ワインエキスパートの岡本のぞみさんが、自然派ワインに恋して生まれたお店のストーリーをひもといていく。
ナビゲーター|岡本のぞみ
ライター(verb所属)。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、日本地ビール協会認定ビアテイスター/『東京カレンダー』などのフードメディアで執筆するほか、『東京ワインショップガイド』の運営や『男の隠れ家デジタル』の連載「東京の地ビールで乾杯」を担当。身近な街角にある、食とお酒の楽しさを文章で届けている。
ワインショップ併設ならではのうれしいサービス
大塚駅近くの春日通り沿いにある「kawasemi」は、シャルキュトリやパイ包み焼きなど手の込んだ料理が自慢のビストロ。通りからガラス張りのウォークインワインセラーが見えているとおり、ワインショップ兼ビストロでもある。「じっくり仕込む料理が多いので、料理人もソムリエもお昼からお店にいます。せっかくなので、ソムリエが接客してワインショップとして小売もしているんです」とソムリエの伏見由衣さん。
ワインショップであり、ビストロのセラーでもある庫内には常時200種類以上、1,000本のワインがずらり。種類豊富なワインショップがビストロに併設されていることで、メリットは2つある。1つは小売価格に2,500円の抜栓料を支払えば店内で飲めるため、通常のレストランよりもリーズナブルにボトルを開けることができるところ。
2つめはコラヴァン*が導入されているため、セラー内の200種類以上あるワインから好きな銘柄を選んでグラスワインとして開けられるところ。セラーの中で気になったワインがあれば自由に選べるのだ。白ワイン、オレンジワイン、ロゼワイン、赤ワインと、いろいろなワインをグラスで飲みたい人には夢のような体験ができるだろう。 *コラヴァン……コルクを抜かずにワインが注げるツール。1カ月程度ワインの酸化を防ぐことができる