シャルキュトリーにパイ包み焼き! 手の込んだ料理が自慢のビストロは、ワインショップ併設でグラスワインが200種類以上から自由に選べる
2022年8月にオープンしたばかりの店だが、系列店の池袋「iitoki」などで一緒だったスタッフが多く、シェフとソムリエの連携もバッチリ。「ワインは自然派が中心ですが、亀井シェフの料理は伝統的なビストロ料理でソースもしっかり作っているので、クラシックなワインにも合います。お客様にペアリングを頼まれたり、ワインの相談をされた時には、ナチュラル・クラシック問わず料理の個性と季節感を汲み取ってご提案しています」と伏見さん。コースにもアラカルトにもぴったりの一本を2人のソムリエが見つけてくれる。
シャルキュトリー盛り合わせ✕スパイシーなオレンジワイン
まず店内で注文したいのは「シャルキュトリー5種の盛り合わせ」。手間も時間もかかるこれだけの種類のシャルキュトリーがすべて自家製というのだからすごい。レバーパテはしっかりと燻製されていたり、霧島ポークのハムにフェンネルシードのさわやかな風味がつけられていたりとオリジナリティもあって、ワインによく合う味。3種盛り合わせもあるので、一人で訪れても注文できるのもありがたい。
シャルキュトリーにおすすめなのは、オーストラリアのゲヴュルツトラミネールを使ったオレンジワイン。「シャルキュトリーは前菜として召し上がる方が多いので、当店では白やロゼ、オレンジワインをおすすめしています。こちらのオレンジワインは、特有のライチやバラの香りに加えて、キュッとした酸のニュアンスもあるのでシャルキュトリーを重たくせずにあわせていただけます」と伏見さん。シャルキュトリーにも負けないボリューム感がありつつ、香りのスパイシーさや酸のフレッシュさがアクセントになった魅力的なマリアージュだった。
白身魚のパイ包み焼き✕アロマティック白ワイン
魚料理で頼みたいのは名物「海老 白身魚 帆立のパイ包み焼き」。kawasemiの名物だけあって、かなりの手間暇がかけられている。層になっているパイの中身は、海老、きのこと野菜のソテー、白身魚、帆立で、それらを小松菜で包んだもの。ソースはオマール海老を殻や味噌までミキサーにかけた濃厚さが魅力。幾重にも包まれたおいしさをパイのサクサク感と海老の濃厚なソースでいただく時間は、一口で味わうのがもったいないほどの幸せに包まれた。