英企業の賃金上昇率予想、4.0%に鈍化=中銀調査
[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が公表した11月の意思決定者パネル調査によると、企業が予想する今後1年間の賃金上昇率は3カ月移動平均で0.1%ポイント低下し4.0%となった。 最近の平均に近い水準だが、比較可能なデータをさかのぼれる2022年半ば以降で最低の上昇率となった。 新政権が10月に発表した予算案で社会保険料の雇用主負担を引き上げたことについては、38%の企業が賃金の押し下げにつながると予想。60%近くの企業は利益率低下、54%の企業は値上げと雇用縮小につながると予想した。雇用主負担の引き上げは4月に発効する。 企業が予想する今後1年間の自社製品の値上げ率は9─11月に2.7%となり、8─10月の2.6%から加速した。