明日号砲の東京マラソンが面白い!男女世界記録保持者の参戦に一山麻緒vs新谷仁美の”女王対決”
「コンディションはぼちぼち。昨年のびわ湖と同じ流れでやってきているつもりなので、そこまでは悪くないかなと思っています」と鈴木。目標タイムは「決め:てい:ない」と書き込んだ。 「前回のびわ湖もそうですが、タイムよりも勝負というか順位にこだわりたい。そこを意識すればおのずとタイムもついてくるかなと思っています。キプチョゲ選手のように強い走りができるように頑張りたい」 鈴木は「海外勢にチャレンジしたい」という考えを持っている一方で、オレゴン世界選手権(今年7月)の代表獲得を最大のターゲットに置いている。そのためには「日本人トップ」は譲れない。 オレゴン世界選手権の日本代表選考レースは福岡国際で細谷恭平(黒崎播磨)が2時間8分16秒で2位(日本人トップ)。別府大分は西山雄介(トヨタ自動車)が2時間7分47秒、大阪は星岳(コニカミノルタ)が2時間7分31秒で制している。細谷は2時間6分35秒(日本歴代6位)のタイムを持っており、西山と星は初マラソンで日本陸連が定めたオレゴン世界選手権の派遣標準記録(2時間7分53秒)をクリアした。「3枠」をめぐる戦いは熾烈になっている。 鈴木は昨年10月のシカゴが2時間8分50秒の4位。一山麻緒(ワコール)と夫婦での出場となる日本記録保持者が東京で“強さ”を発揮できるのか。 昨年のびわ湖で2時間6分26秒(日本歴代5位)をマークした土方英和(Honda)は、「びわ湖は残り5kmで(鈴木が)見えなくなってしまったので、しっかりと背中を追って走りたい」と鈴木を意識。目標タイムはチームの先輩である設楽悠太の自己ベスト(2時間6分11秒)を上回る「02:06:10」に定めた。 他の国内招待選手は2時間6分台の高久龍(ヤクルト)、井上大仁(三菱重工)、上門大祐(大塚製薬)。同7分台の定方俊樹(三菱重工)、吉田祐也(GMOインターネットグループ)。一般参加で佐藤悠基(SGホールディングス)、福岡国際を制したマイケル・ギザエ(スズキ)らも参戦する。 前回大会(2020年)は第1集団が2時間3分台ペースの1km2分55~56秒、第2集団が2時間5分10秒ペースの1km2分58秒という設定タイムだった。日本人選手では大迫傑と井上大仁だけが第1集団を選択。大迫は23km付近で遅れるも、終盤盛り返して2時間5分29秒の日本記録(当時)を樹立した。一方、井上は日本人で最後まで上位集団に食らいついたが、終盤失速。2時間9分34秒の26位に沈んでいる。