明日号砲の東京マラソンが面白い!男女世界記録保持者の参戦に一山麻緒vs新谷仁美の”女王対決”
明日3月6日に開催される東京マラソン2021には男女の世界記録保持者が参戦、早野忠昭レースディレクターが「歴史上最高」と表現するほどの超豪華メンバーが集結する。どのようなレースが展開されるのか。4日に行われたプレスカンファレンスの「言葉」から予想してみたい。
世界記録保持者で東京五輪金メダリストのキプチョゲが参戦
男子は2時間1分39秒の世界記録を持ち、非公認レースでサブ2を果たしているエリウド・キプチョゲ(ケニア)が参戦する。東京五輪でも異次元の走りを見せて、五輪連覇を達成。史上最強ランナーに大会主催者側は出場オファーを重ねてきたが、ようやく実現することになる。 「東京五輪のコースが札幌に移転したので東京を走ることができませんでした。再び、日本に来て、東京の道を走りたいと思ったんです」とキプチョゲ。目標タイムを聞かれると「ST:RO:NG」と記載した。 コンディションは良好とのことで、「ストロングとは自分でも結果に満足するようなレースという意味です。フラットでかなりスピードが出るコースだと思うので、東京の街道を強い走りで沸かせて、日本の皆様が感動してくれるようなレースをしたいです」と意気込みを語った。 王者が圧倒的な存在感を放っているが、対抗馬もいる。まずは2019年のロンドンでキプチョゲと18秒差の2位(2時間2分55秒)に入ったモシネト・ゲレメウ(エチオピア)だ。昨年は故障があったものの、10月のロンドンで3位(2時間4分41秒)に入ると、東京に向けてしっかりと準備をしてきたという。 目標タイムは「02:03:30」と記したが、「私は自分の記録更新のために来ています。キプチョゲ選手を念頭において準備はしていませんが、スポーツですから何が起こるかわかりません。今までより良いタイムで走りたいと思います」と自己ベストを狙っている。 海外招待選手は他に2時間3分台が2人、4分台が2人、5分台が1人。なかでも25歳のシュラ・キタタ(エチオピア)は2020年のロンドンでキプチョゲを抑えて、優勝をさらっている選手。今回もキプチョゲを脅かすかもしれない。 7人の海外招待選手に挑むかたちになる日本勢は昨年3月のびわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本記録を打ち立てた鈴木健吾(富士通)に注目が集まっている。