40歳から「目の定期健診」が大切な理由。緑内障や白内障には遺伝的要素も
ドライアイから白内障・緑内障まで、年齢を重ねるにつれ「目のトラブル」が増えていきます。ここでは大人世代が気になる「目のお悩み」を、眼科医の有田玲子先生に相談。目の病気だけでなく、市販目薬を選ぶポイントも教えてくれました。 【写真】防腐剤フリーの市販目薬
Q.目にいい食事はどんなものですか?
A.緑黄色野菜をたっぷりとりましょう 目の健康には野菜中心の食生活を。 「目にいいのはニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜。色の濃い野菜に含まれるカロテノイドは目のダメージを回復する効果があります。ドライアイ対策にはオメガ3系のアマニ油もおすすめです」(眼科医・有田先生、以下同)
Q.目ヤニが出ます。対処法はありますか?
A.朝だけなら問題なし。一日じゅう出るなら眼科へ相談を 一日じゅう目ヤニが出ていたら要注意! 「朝に出る目ヤニは新陳代謝のひとつなので問題ありません。一日じゅう出ている場合は、ばい菌感染が考えられるので眼科に相談を」
Q.眼科は目のトラブルが起きてから受診すれば大丈夫?
A.トラブルがなくても40歳を過ぎたら年に1回検診を 目のトラブルがなくても、年に1度の検診はマスト。 「ドライアイはもちろん、緑内障や白内障などの目の病気も年齢とともに発症率が上がっていきます。40歳を過ぎたら、年に1回眼科検診を受けておけば安心です」
Q.白内障や緑内障が気になります…
A.血縁に罹患した人がいたら要注意 50歳前後から白内障や緑内障の発症率は上がります。 「白内障は視力低下、目がかすむなどの症状が。緑内障は眼圧が上がり目の奥に痛みを感じることもそのサイン。緑内障は遺伝的要素があるので、血縁に罹患した方がいたら要注意」
●白内障とは
加齢などが原因で目の水晶体が白く濁って、視力が低下したり、ぼやけて見えたり、光がまぶしいなどの症状が現れます。眼内レンズを入れる日帰り手術などでほぼ治る病気です。
●緑内障とは
眼圧が上がり、視神経が障害を受けて視野が狭くなる病気。症状があまりなく、発見が遅れてしまうと失明することも。定期検診をしていれば早期発見できます。
Q.市販目薬の選び方は?
A.防腐剤フリーでシンプル成分のものを! まずは防腐剤が入っていないかチェックを。 「さらにヒアルロン酸だけなどシンプルな成分のものを選びましょう。ドライアイにはうるおいが続く脂入りの目薬もおすすめ」(有田先生、以下同)