オジさんだからこそ心惹かれる"R"の称号! 予算100万円台でも買える[爆速車]4選
■オジさんでも安心して乗れるセダンスタイルがうれしい「ホンダ・アコード ユーロR」
ホンダにはタイプRのほかに、もうひとつ"R"の名を冠したモデルがある。そう、2000年6月に登場したアコードのユーロRだ。 6代目アコードのマイナーチェンジでラインナップに追加されたアコード ユーロRは自然吸気エンジンでリッターあたり100ps、最高出力220psを発生する2.2リッターのDOHC VTECエンジンを搭載。 ツインサイレンサーの採用などで吸排気効率の向上を図りつつ動力性能を大幅にアップさせるとともに、高回転域までパワフルなエンジンは専用ギアレシオの5MTとあいまって優れた加速性能とドライバーの意志に即応する心地よい走りを実現した。 その後、2002年10月に発売された7代目アコードでもユーロRを設定。 こちらも先代のDNAを受け継ぐ心地よい走りを追求したスポーツセダンであり、ホンダスピリットが息づくこだわりのディテールが人気を集めた。 220psの最高出力を発生する2.0リッターのDOHC i-VTECエンジンと軽量コンパクトで高いレスポンス性能の誇る6MTが圧倒的な走行パフォーマンスを披露したユーロR。 足回りもスプリング、スタビライザー、ブッシュ類をハードな設定にチューニングするだけでなく、ダンパーの減衰力も最適化がなされていた。 また、フロントには左右連結のストラットタワーバーを採用するなど、乗り心地を犠牲にすることなくシャープな走りと高い走行安定性を両立。 他にもスポーツテイスト満点の内外装を堪能できるのもユーロRオーナーだけに与えられた特権だった。 そんなユーロRの中古車は100万円から300万円と価格帯は幅広いものの100万円台の個体も多く、シビック タイプRに比べればタマ数が多いことも特徴だ。
■2000台しか生産されていない最後のロータリーエンジン搭載車「マツダ・RX-8 スピリットR」
REとGENESISをかけ合わせたRENESIS(レネシス)と名付けられた新しいロータリーエンジンを搭載したRX-8が登場したのは2003年4月のこと。 従来のペリフェラル排気ポート方式からサイド排気ポート方式に変更して出力・燃費・エミッションの改善を図ったRENESISは、フューエルインジェクターや点火プラグの改良などによって低燃費&高出力かつクリーンな排出ガスという三拍子揃った654cc×2ローターの新世代エンジンとして大きな注目を集めた。 デビュー当時は最高出力250ps&最大トルク22.4kg・mのハイパワーユニットと、最高出力210ps&最大トルク22.0kg・mのスタンダードユニットの2種類を設定。 スペックを見れば必要にして十分とも思える両ユニットではあったが、高回転型エンジンの宿命なのか、公道ではその性能を存分に発揮させることが難しく、現役時代の評価は決して高くはなかった。 そんなことから不人気車といわれることも少なくないRX-8は2012年6月に生産終了を迎えたが、その発表とともにリリースされたのがRの名を冠したRX-8 スピリットRだった。 販売計画台数1000台の"最後の特別仕様車"として登場したRX-8 スピリットRはType RSグレード(MT車)とType Eグレード(AT車)をベースとして専用シートや専用塗装アルミホイールなどを設定し、スピリットRの名に相応しいデザインを演出。 その好調なセールスから、2012年4月には1000台の追加生産も発表されるほどだった。 現在の中古車市場におけるRX-8 スピリットRの価格は、安い個体であれば150万円前後から。マツダ最後のロータリーエンジン搭載車という付加価値を考えると比較的リーズナブルであり、かつ魅力的な1台といえるだろう。