楽しいだけじゃない! 在住日本人がぶちまける「海外生活のリアル」
サンタクロースが住む国のクリスマス
「クリスマスの本場」フィンランドからは、城代さや香さんがその様子を伝えてくれています。 「まだハロウィンも終わっていない頃からクリスマス飾りの出店がポツポツと登場し、11月にはクリスマス音楽だけを流すクリスマスラジオ局が登場。街の広場に、巨大なクリスマスツリーがどこかの森から長~いトラックで運び込まれてくると、より実感が湧いてきます」 そして、クリスマスディナーの内容はというと……。 「クリスマスイブの食卓にはクリスマスハム(ヨウルキンック)と呼ばれる大きな塊のハム、サーモンや鱒などの魚がまるごと、人参やポテト、カブなどをクリーム状になるくらいまでクタクタに煮た『キャセロール』という鍋、キノコや赤カブのサラダ、酢漬けのニシンなどが並びます」 さらに、10月くらいには狩猟が解禁しているので、狩猟家がいる家庭では、鹿やヘラジカの肉が食卓に並ぶこともあるのだとか。そして、子供がいる家庭には「ヨウルプッキ」、つまりサンタクロースが登場します。 「子供のいる家庭では必ず誰かが衣装を着て現れ、この1年ちゃんといい子にしていたかな? じゃあプレゼントをあげよう! とコミュニケーションをとりながらプレゼントをあげます。この時期ならではのヨウルプッキ役のバイトもあるそうですよ!」 大人になると家族間でのプレゼント交換になるそうですが、フィンランドでは値段が張るものよりも、「家族愛を感じられるものや実用性のあるプレゼントが主流」だといいます。 「たとえば、この時期使えるウールの入った靴下や下着だったり、お母さんが一人暮らしの息子へ枕や乾燥パスタとソース缶、おばあちゃんから孫へはおじいちゃんが昔描いた画や、質の良い革製品だったり」 プレゼントにもお国柄が現れているようです。
英国のクリスマスマーケット
英国のブリストル在住の池内江莉子さんは、クリスマスマーケットの様子を紹介しています。マーケットが始まるのは11月1日と、こちらも早めのスタートです。 「クリスマスマーケットといえば、やっぱりソーセージ! 普通のポークソーセージに加えて、ビーフソーセージもありました。私は『Currywurst』というドイツ発祥の、カレーケチャップがかかったソーセージを食べました。カレーケチャップという日本とは違うカレーソース。クリスマスマーケットの特別感があって好きなんです。 そして、ブリストルならではの飲み物に出会いました。それが、『Mulled Cider(ホットサイダー)』! 普段は『Mulled Wine(ホットワイン)』派なのですが、ブリストルはサイダー(りんごのビール)が有名な街。温かいサイダーが外で飲めて嬉しかったです」 「EXPAT by COURRiER Japon 海外で暮らしてみたら」では、世界中から執筆者を募集しています。ぜひ、こちらからご応募ください。
COURRiER Japon