【MotoGP】ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ、2年連続の母国戦参加は「予想外」KTMのスピード向上に今回も尽力へ
4月26日から開幕するMotoGP第4戦スペインGPでは、KTMのテストライダーであるダニ・ペドロサがワイルドカード参戦する。彼は今回のレース参加を、予想していなかったと語った。 【動画】ダニ・ペドロサ、サンマリノGP決勝で4位獲得! KTMスタッフも大喜び 2018年限りでMotoGPの現役を引退したペドロサ。KTMのテストライダーに就任してマシン開発に貢献しつつ、ときにワイルドカード参戦も行なってきた。 2023年シーズンにペドロサは地元のスペインGPとサンマリノGPで2回ワイルドカード参戦を実施。スペインGPは7位、サンマリノGPは4位と、引退から時間が経っても競争力を保持していることを示して話題となった。 そして2024年シーズンのペドロサのワイルドカード参戦について、KTM側としてはライダーの判断を待つことになると語られていた。そして結果的にペドロサは再びスペインGPでワイルドカード参戦することになったが、これは当初予想していたものではなく、「テストで少し興味深いことがあった」ため計画の変更が促されたのだという。 「こうして素晴らしいグランプリを訪れているけど、明日の始まりが楽しみだよ」とペドロサはスペインGPの木曜日に語った。 「正直に言って、僕は昨年からこうして再びワイルドカードをするなんて予想していなかった。でもテスト中にあったちょっと興味深い出来事から、僕たちはもう一度(ワイルドカード参戦を)してみることにしたんだ」 テストでの“興味深いこと”とは彼自身のスピードなのではないか? そう訊かれたペドロサは次のように答えた。 「そうだね、ひとりでテストを走っているときには、スピードを判断するのが難しんだ」 「そして僕たちには試さなくちゃいけないアイテムがいつくかある。それらがどんな結果をもたらすか、うまく対処できるかを試すことが重要で、もっと言うと負荷のかかる状況で試すことも必要だ。普段のテストでは、バイクの調整とセットアップに1日中を費やしているからね」 「そして新しいフォーマットでは、昨年も見られたように負荷が増加している。だから、それが理由のひとつだ」 KTMは2024年シーズンの開幕3戦を終えた段階では、ブラッド・ビンダーがカタールGPで、そしてGASGASのペドロ・アコスタがポルトガル、アメリカズGPで表彰台を獲得。コンストラクターズランキングでは2番手につけている。 ペドロサは2024年のKTMの戦闘力について、今年のラップタイムが非常に高速化していることから、アップデートが効果をもたらすかどうかの判断が難しくなっていると語った。 「ひとりでやっているときとは状況が少し異なるから、その観点から断言するのは難しいね」 KTMのアップデートが明確な改善をもたらすかどうかについて訊かれた際、ペドロサはそう答えた。 「だからこそ、今週末にフィーリングがどうかを実測したいと思っているわけで、バイクのパフォーマンスを測りたいと思っているんだ。今年は開幕から3レースで、ラップタイムとレースペースが昨年よりも大きく速まっていることが明らかだからね」 「僕らもそれを判断する必要があって、同時に今年に適応していくことが必要なんだ。皆が急に昨年からほぼ0.5秒速くなっているんだから」 「レコードはどこでも破られてしまっていて、トラックコンディションが素晴らしいというわけでもない。ポルトガルのようなコースでもそうだった」 「そしてレースの総タイムもはるかに速くなっている。だから、僕たちは試したいことがあるし、それ(スピードの向上)を方程式に組み込む必要がある」
Lewis Duncan