【密着】 「宇宙から地球を見たい!」 旭丘高校天文部の挑戦、 “気球”を成層圏へ!名物部長がテレビ生出演で語った感謝と夢「多くの人に宇宙の魅力を身近に感じてほしい」
名古屋市東区の『愛知県立旭丘高等学校』天文部が成し遂げた、“宇宙”から見た“地球”の撮影。その成功の裏には、たゆまない努力と知力でさまざまな困難を乗り越えてきた”チームの絆”がありました。目指したのは、地上から1万メートル以上も離れた雲の上の世界。天文部員たちが高校生活を懸けて挑んだ、宇宙への挑戦に密着しました。
高校生が宇宙に挑む!「宇宙から地球を見てみたい」
2024年7月末、夏休み中の学校で行われていたのは、パラシュートを使った実験。真剣に話し合っているのは、名古屋市東区にある『愛知県立旭丘高等学校(以下:旭丘高校)』の天文部に在籍する生徒たちです。高校生活をかけた“ある挑戦”をしていました。
「到達したことのない成層圏という世界を見てみたい」 同校の天文部の生徒たちが目指していたのは、地上から1万メートル以上も離れた雲の上の世界。カメラを取り付けたバルーンを、“宇宙の入り口”成層圏まで飛ばし、地球の映像を撮影しようというのです。
その名も、「スペースバルーンプロジェクト」。なぜ、宇宙を目指すことを決めたのでしょうか?その理由について、天文部員の一人は「天文って星を見るのが主だけど、“地球を見ること”も天文なんじゃないかと思って」と答えます。地上から星を観測するのではなく、“宇宙”から“地球”を見てみたいと思ったそう。
軌道の計算もお手の物!知力を駆使して課題を解決
天文部のなかでも人一倍、宇宙LOVEな生徒が、天文部の部長を務める2年生・山田真寛さんです。「天文・宇宙大好きなので、今日はしっかりNASAで決めてきました!」と、NASAをイメージしたTシャツで現れた山田部長。 宇宙好きも相まって、スペース(宇宙)とまさひろの“まさ”をとって、部員たちからは“スペマサ”と呼ばれています。そんな“スペマサ”率いる天文部は、ただ宇宙が好きなだけではありません。
「ここから打ち上げたとすると 上空へ気球が上がって…」と、パソコンを見せながら説明していたのは、本プロジェクトでシミュレーション係を担う部員。さらにホワイトボードでは、「パラシュートがあって、質量がmだとしてmgの力が働いています」と、計算係を担う部員がペンを片手に複雑な計算式を書き連ねていきます。