【密着】 「宇宙から地球を見たい!」 旭丘高校天文部の挑戦、 “気球”を成層圏へ!名物部長がテレビ生出演で語った感謝と夢「多くの人に宇宙の魅力を身近に感じてほしい」
旭丘高校は、愛知県屈指の進学校。最新技術を使えば、軌道の計算もお手の物。 計算係の部員が求めていたのは、パラシュートのサイズ。「ある速度で落下してほしいときに、どれだけの大きさのパラシュートがいいか」と、サイズも論理的に導き出していきます。 旭丘高校は、理数教育に力を入れる、「スーパーサイエンスハイスクール」として文科省に指定。学びの強みをいかし、宇宙に挑戦します。
資金については、クラウドファンディングなども活用。天文部顧問・成田英宏教諭は、「本気になると16~17歳の子でも、ここまでできるんだなと。それぞれの思いがぶつかったときに間をとったり、そういうところも含めてまぶしい。まぶしい、本当にまぶしい」と、部員たちの生き生きとした様子に笑顔を滲ませます。
1年近く取り組まれてきた同プロジェクト。打ち上げ直前になっても、まだ課題が残っていました。 成層圏から地球を撮影したあと、パラシュートで降りてくる計画のカメラ。秒速4mほどの、ゆっくりとした速度で落下してほしいのですが、パラシュートがうまく開きません。
「もう少し、北の壁側の方から飛ばしたらどうだって」と、部員たちに提案する山田部長。さまざまなアイデアが出るなか、山田部長が部員たちの意見をまとめ、現場を動かします。
その後の実験で、うまく開いたパラシュート。その様子に部員たちからは感嘆の声があがり、山田部長からは「今のはまごうことなき・・・美しい」と喜びの声がこぼれます。 パラシュートの落下速度は、部員曰く「だいたい秒速4m」。「無事、計算通りのスピードでした」と話す山田部長をはじめ、部員たちに安堵の表情を浮かびました。
伊良湖岬では、山田部長率いる打ち上げチームが着々とバルーンを飛ばす準備を行います。そして、浜松市内の漁港では、カメラの回収メンバーが待機。海に落ちるカメラを、漁船に乗って回収するという計画。こちらは、打ち上げ成功を祈るしかありません。