「モデル脚」に「バキバキ腹筋」 28歳・トリリンガルエンジニアが伝えたいこと「フィットネスに国境はありません」
ゴールドジム主催の、誰でも出場可能なボディコンテスト「マッスルゲート」の関東大会が11月4日(月/祝)に千葉・市川市文化会館で開催された。しっかりと筋肉がついた健康的で引き締まった身体を、スポーツブラとレギンスという普段ジムでトレーニングしている装いそのままに出場できる「ウーマンズレギンスフィットネス」部門。9月に同会場で行われた千葉大会に引き続きその163cm超級で優勝したのはフランス人のLucie Ouedraogo(ルシウエドラオゴ/28)さん。 【写真】ルシウエドラオゴさんの「モデル脚」
「両親はフランスに住んでいるので、直接応援に来てもらえなくて残念ですが、今日の優勝をしっかりと報告して一緒に喜びたいです。12月のジャパンカップで優勝して、来年はビキニに挑戦します!」 フランスでエンジニアになるために勉強し、6年前に来日。当初は全く日本語が話せなかったそうだが、ここ数年で不便なく話せるようになり、今は英語も話せるトリリンガルに。 「エンジニアとしてメールや専門用語での会話を続けていく中で、理解できないと置いて行かれてしまうので、必死で日本語を勉強しました。残業もありますが、仕事もトレーニングもしっかりやりたい性格なので、最近は睡眠時間が短くなってしまっています」 言葉とは裏腹に、全く疲れを見せないパワフルなルシさんは、トレーニング時間が限られている中でも入念にストレッチを行ったり、食事との付き合い方を工夫したりしているという。 「自分では筋肉質になりやすいと感じているので、ストレッチを怠ってしまうと姿勢が崩れることも多く、女性らしい柔らかなポージングにも影響が出ると感じています。普段は食べる量が人より多いので、コンテストに向けての減量も時間をかけて段階的に行い、できる限りストレスを溜めないように工夫しました」 ステージ上では素晴らしくシェイプされた肉体を披露したルシさんだが、運動を始める前の体重はなんと今より25kgも重い80kg。リバウンドもしやすいタイプなので、太って痩せての繰り返しに頭を悩ませていたという。 しかし、コンテストがきっかけで自分の身体としっかりと向き合うようになり、その悩みもどんどん解消されていった。 「コンテスト出場を目指してやることで、痩せ方の根本が分かり悩むこともなくなったので、心身ともに前向きになる最高の趣味が見つかったと思っています。フランス人だからコンテストでは有利だなどと言われるかもしれませんが、フィットネスに国境はありません。楽しんで何かを目指し、より健康になることこそが、その人の家族や周りの大切な人が願っていることなのじゃないかなと思います」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:林健太 撮影:中島康介