大谷翔平、土壇場の同点弾。現地メディアは「移籍後、最もインパクトの強い本塁打」と伝える
ポストシーズンへ向け、先発ローテーションに多少不安があったとしても、この男さえいれば万事問題ないのでは、と錯覚してしまうほどの千両役者振りである。
ドジャースの大谷翔平は現地9月22日(日本時間23日)、本拠地ドジャースタジアムでのロッキーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場すると、1点を追う9回に同点弾となる今季53号本塁打を放つなど、5打数4安打1打点2得点2盗塁と大車輪の活躍でチームに重みのある勝利を呼び込んだ。
試合は同点弾を放った大谷に続いて打席に入ったムーキー・ベッツのサヨナラ本塁打により、ドジャースが6-5で勝利。ナショナル・リーグ西地区で2位につけるパドレスとの3ゲーム差を維持したまま、現地火曜から始まる本拠地でのパドレスとの天王山を迎える展開となった。
既に前人未到の領域に達している二刀流スターの本塁打と盗塁のカウントは、『53-55』となり、遂に『55-55』も射程に捉えた。
『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は試合後、「ショヘイとムーキーが2者連続本塁打でサヨナラ勝ちをもたらし、パドレスとの重要な直接対決へLAを勢い付かせる」と題した記事を投稿。
その冒頭で、「これから始まるポストシーズンを勝ち抜く上で、ドジャースが修復できる箇所、そして修復すべき箇所は多々ある。それらは全て明白であり、先ずは先発投手だ」と問題提起。
「とは言え、結局のところ、ドジャースはプレーオフに進出する他のチームにはない物を持っている。それはショウヘイ・オオタニとムーキー・ベッツだ」と論じた上で、「オオタニとベッツは、ドジャースが彼らを最も必要とする場面で期待に応え、9回に2者連続本塁打を放って、1点ビハインドを帳消しにするサヨナラ勝ちをもたらした」と劇的勝利を伝えた。
同記者は大谷の同点弾の場面について、「(ボールと)コンタクトした直後、オオタニは自軍のダグアウトへ向け、いつもよりも感情を剥き出しにした。この完全に圧倒的だったシーズンにあって、多くの意味合いにおいて、日曜の本塁打はドジャースのユニフォームを着た彼による最もインパクトの強い本塁打だった」と振り返った。
そして、敵将バッド・ブラック監督による「まあ、彼はスーパースターだ。彼は偉大な選手だ。彼は50本以上の本塁打を放っている。それが彼の為せる業であり、ドジャースの為せる業だろう?」とのコメントを伝えている。
J SPORTS 編集部