FA行使決断のソフトバンク甲斐拓也 失意の日本シリーズ敗退から悩み抜いた末の結論
ソフトバンクの甲斐拓也捕手(32)が今季初取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する意思を固めたことが11日、分かった。申請期限の最終日となる13日に申請書類を提出する。 ■母と兄と3ショット、幼少期の甲斐拓也【写真】 3日のDeNAとの日本シリーズ第6戦に敗れた直後、甲斐はFA権の行使について「とにかく今は(日本シリーズに)負けて悔しい思いしかない。今後についてはあらためて、ゆっくり考えたい」と熟考する意向を示していた。数日後には40度の発熱で2日も寝込み、点滴を打つなど苦しんだが、失意の敗退から約1週間が経過し、この日までに人生の岐路に立つ決断を下したようだ。 甲斐の今季年俸は2億1000万円(推定)で、人的または金銭の補償が発生するBランクとみられる。水面下では育成選手としてプロ入りしながらも侍ジャパンの正捕手にまで上りつめた甲斐を巡って巨人などが調査を進めているとの情報もあり、FA宣言後の残留を認めるソフトバンクとの争奪戦に発展するとみられる。 プロ14年目の今季、甲斐は出場119試合中102試合で先発マスクを任され、リーグ1位のチーム防御率(2.53)を誇った投手陣をけん引した。打撃面では規定打席に51打席足りなかったものの、打率2割5分6厘、5本塁打を記録。打点も自己最多にあと1と迫る43打点を記録するなど勝負強さが光った。さらに球界随一とされる守備面でも失策わずか1と驚異の守備率9割9分9厘をたたき出すなど、チーム4年ぶりとなるリーグ制覇に大きく貢献。常勝ホークス復活を目指す上では欠かせない存在だ。 ソフトバンクからは今季7勝を挙げた石川柊太投手(32)が8日にFA宣言しており、最悪の場合は〝W流失〟の可能性も出てきた。 【オススメ記事 巨人などが調査か、争奪戦必至】 失策わずか1と驚異の守備率9割9分9厘の〝甲斐キャノン〟に熱視線。巨人などが争奪戦へ― ▼記事は下記関連リンクから▼
西日本新聞社