米雇用者数の伸び、9月は全予想上回る-失業率は4.1%に低下
10月の雇用統計には、ボーイング従業員3万3000人が加盟する労働組合による9月のストライキの影響が含まれる。港湾労働者の大規模なストは3日間で終了したため、直接的な影響はないとみられる。
別の特殊要因はハリケーン「ヘリーン」だ。米南東部の広範囲で甚大な被害を出し、一部では道路や電力の復旧に苦慮しており、事業回復には時間がかかりそうだ。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン氏らはリポートで、「経済のソフトランディングの見通しは明るくなったと考える。50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げがすでに労働市場を安定させたと結論付けるのは尚早だろう。それよりも可能性が高いのは、金融当局が11月に打ち出す次の手が25bp利下げになることだ」と指摘した。
「U6」と呼ばれる不完全雇用率(フルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる)は7.7%に低下した。低下はほぼ1年ぶり。
労働参加率は3カ月連続で62.7%となった。25-54歳の参加率は83.8%に低下した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Hiring Tops All Estimates, While Jobless Rate Falls to 4.1%(抜粋)
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Augusta Saraiva