「夫が給与明細を見せないのは普通?」 毎月、生活費が足りない! 妻は100均一なのに、夫は4000円シャンプー。経済的DVで家庭内格差が…
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫がモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方がいます。モラハラ夫が「お前なんか離婚だ」と言うので離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると拒否をされ調停や裁判にまで発展をする。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 今回は経済的DVをする理不尽すぎるモラ夫の言い分に疲れ果てているHさんのお話です。
俺の働いた金は俺のものと給与明細を一切見せない夫
「俺が働いた金は俺のものだ」それがHさんの夫の口癖だそうです。 給料日の翌日にいつも夫から生活費を現金で渡されるのですが、その時も「本当は俺の金だから渡したくない」と必ず言い、テーブルの上に生活費を投げるように置くんだそうです。 『夫からお金を恵んでもらうような惨めな気持ちにいつもなるのですが「生活費を渡されるだけいい」そう思うようにしています。 でもその生活費も家族4人の食費と日常消耗品費、水道・ガス・電気代を出すとギリギリなので、自分のパート代から、夫からもらう生活費で足りない分、子供達の塾代と私のお小遣いをまかなっています。 夫からの生活費の金額は給与の何割なのか知りたいのですが、実は夫の給与明細を見たことがありません。夫に給与明細を見せてと頼むたびに、「俺の金が目当てか」「俺がどんな思いで働いて給与をもらっていると思っているんだ」「給与は俺の努力の証だ」と怒鳴り出すので、もう今は一度も給与明細のことは言っていません。普通の夫婦って夫の給与明細を見ないのでしょうか。』とHさん。 一般的な夫婦が夫の給与明細を見ているかどうかは、家庭によって異なります。ただ一般的には3つに分類されます。 1. 収入を2人で管理する家庭 家計の収支を一緒に管理している夫婦は、お互いの収入や支出を共有しているこ場合が多くあります。夫の給与明細は一緒に管理するためには見せることが前提になります。 2. 収入をどちらかが分担管理する家庭 夫婦のどちらかが家計収支管理をしている場合、夫は妻の、妻は夫の給与明細を確認します。 3. お互いが個別に管理する家庭 それぞれが自分の仕事を持ち自分の給与を管理し、必要に応じて支出を分担するスタイルの夫婦もいます。この場合、給与明細を見せ合わないこともあります。 どのスタイルが普通かは夫婦によって異なりますが、どんなことも話し合える信頼関係があることが基礎になります。給与明細を隠さずに、見せることで家庭の経済状況を透明にし、お互いの不満はなくなり信頼関係も深まると思われます。