猪苗代ボート事故、検察が上告 仙台高裁の無罪判決を不服と
福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年、操縦していたボートに接触した3人を死傷させたとして、業務上過失致死傷罪に問われた佐藤剛被告(47)に無罪を言い渡した仙台高裁判決を不服として、仙台高検は27日、最高裁に上告した。 仙台高裁は16日の判決で「被告に過失を認めることはできない」として、禁錮2年の一審福島地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。仙台高検の吉川崇次席検事は27日、「上告審での適正な判断を求める」とのコメントを出した。 一審判決によると被告は20年9月、湖面の3人を船尾スクリューに接触させ、千葉の小学3年生を即死、母親ら2人に両脚切断などの重傷を負わせたとして起訴された。