【温泉宿アワード・朝食部門グランプリ】温泉好きが絶賛!和・洋どちらの朝食も素晴らしい「2泊したい宿」
『婦人画報』2025年1月号では、「温泉宿アワード」を開催。小誌の創刊120周年にちなんで、著名人や専門家を含む温泉好き120人にアンケートを実施し、5つの部門に分けて“おすすめしたい珠玉の宿”を選出しました。朝食部門でグランプリに輝いた温泉宿をご紹介します。
【朝食部門グランプリ】扉温泉 明神館(とびらおんせん みょうじんかん)[長野・扉温泉]土地の恵みを盛り込んだ和洋の朝食はリピート必須
“和食と洋食、両方楽しむために2泊することをおすすめします!”─山口繭子さん 【推薦者】 石井宏子さん(温泉ビューティ研究家・旅行作家)、久保田康夫さん(「バウプララス京都」代表取締役)、山口繭子さんほか(ディレクター) 長野・松本市内から車で約40分。93年前に山の中の一軒宿から始まり、いまや世界的ホテルが加盟する「ルレ・エ・シャトー」に名を連ねるまでになった「扉温泉 明神館」。昔ながらの旅館らしい和の落ち着きと、ホテルライクな洋の快適さを兼ね備えた湯宿は、朝食も夕食も和洋の二段構えでゲストをもてなします。
「神様もくつろいだという伝説が残る扉温泉。『立湯』を早朝から楽しみ、洋食をチョイスしたらこれが大当たりでした。地元で採れた野菜のスープをはじめ、フレンチスタイルで丁寧に仕上げられた料理の数々に天を仰ぎました」とは久保田さん。 <写真>池田町の野菜に信州ハーブ鶏、牛乳は八ヶ岳から、卵は浅間小町。土地の食材を盛り込んだヘルシーなメニュー。「雪景色を前にいただくとヨーロッパのオーベルジュにいるような気分」と山口さん。
一方、石井さんのおすすめは和食。「大女将のレシピで作るレモン牛乳で目覚めた体に、信州の発酵・保存文化を感じるご飯のお供の数々。自家農園でスタッフが手植えした『扉米』のピカピカご飯も絶品。奇をてらわないおいしい朝食とはこういうものかとしみじみ」と絶賛。「どちらもここならではの贅沢感があって、選ぶことは絶対にできません! 2泊がマストですね」と断言するのは山口さん。 <写真>肉厚な原木椎茸は茸で有名な中野地区から。「萬年屋本店」の漬け物など長野らしい食材選び。