夫婦2人「オール電化住宅」で生活中。夫の帰宅が遅いので毎日「追い焚き」していますが、40℃で光熱費はいくらかかる? 1回あたりの電気代を試算
共働きなどの事情で帰宅時間がばらばらになり、入浴の時間がずれるという家庭もあるのではないでしょうか。追いだき機能を利用すれば、温まったお湯にゆっくりつかることができて快適ですが、気になるのは追いだきにかかる光熱費です。 本記事ではオール電化住宅で追いだきにかかる電気代と、その節約のポイントを解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
オール電化住宅の給湯設備はエコキュートが主流
オール電化住宅の給湯設備には、電気温水器と電気ヒートポンプ式給湯器があります。電気ヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプと呼ばれる技術を使って空気の熱を利用してお湯を作る高効率な給湯設備であり、エコキュートという名称が一般的です。 電気給湯器に比べて消費電力が約3分の1で済み、導入する住宅が増えてきていますので、本記事ではエコキュートを導入したオール電化住宅を想定して解説します。
追いだき1回あたりの電気代はどれくらい?
追いだき1回あたりの電気代を以下の条件で計算してみましょう。 条件) ●浴槽のお湯の量:200リットル ●妻と夫の入浴時間差:3時間 ●お湯の温度変化:40℃から37℃に低下 追いだきにかかる消費電力は、次の式に当てはめて算出します。 消費電力量(キロワットアワー)=お湯の質量(キログラム)×比熱容量(キロジュール/キログラム)×温度変化(℃)÷3600キロジュール/キロワットアワー÷3 ※水の比熱容量は約4.18キロジュール/キログラムです。 ※エコキュートを使用するので、消費電力は3分の1として計算します。 200×4.18×(40-37)÷3600÷3≒0.23キロワットアワー 次に、先ほどの消費電力量から電気代を計算します。電気代は次の式を用いて計算します。 追いだきにかかる電気代(円)= 消費電力量(キロワットアワー)×31円(円/キロワットアワー)※ ※1キロワットアワーあたりの電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価 0.23×31≒7.1円 追いだき1回あたりの電気代は7.1円となりました。冬の期間の12月から2月の平日は毎日追いだきすると仮定した場合、追いだきにかかる電気代は約404円です。