中日・大島洋平の弟・啓太が引退 東邦ガスで12年「うれしさも悔しさも経験」 東海地区連盟納会、功労賞受賞【社会人野球】
日本野球東海地区連盟は3日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで納会を開き、ベストナインなどを発表した。中日・大島洋平外野手(39)の弟で、東邦ガスで12年間プレーした大島啓太外野手(34)は今季限りで引退となり、その功績がたたえられて功労賞を受賞した。 ◆中日・大島洋平、通算2千安打を達成しボードを掲げる【写真】 すっきりとした表情で壇上に立った。東邦ガスの大島が、26年の野球生活に区切りをつけた。「こんなに長い間やれるとは思っていなかった。都市対抗とか大きな舞台に立てて、うれしさも悔しさも経験できた」と振り返った。 小学3年で始めた野球。享栄高時代まではなかなかレギュラーになれなかったが、愛知大で少しずつ実力を開花させた。東邦ガスには2013年に入社し、内野から外野に移った4年目あたりからレギュラーに定着。19年には東海地区連盟のベストナインに輝いた。 チームメートとしても長かった宇津野純一監督(41)は「少しずつ力をつけて努力でレギュラーをつかんだ。チームを明るくしてくれる、底抜けの明るさにも救われた」とねぎらった。 兄・洋平には電話で引退を報告した。「お疲れさん。俺の方が長くやれたな(笑)」と冗談交じりに言われた。社会人で12年プレーした達成感が大きいが、心残りが一つ。「兄貴より長くやりたかったな」。今後は社業に専念しつつ、今まで以上に兄の応援にも駆けつけるつもりだ。 〇…ベストナインには今秋のドラフト会議でロッテから2位指名されたヤマハ・宮崎竜成内野手ら7選手が初選出。社会人野球で10年以上活躍した選手らを表彰する功労賞は、トヨタ自動車で2016年の都市対抗大会初優勝などに貢献した41歳の佐竹功年(かつとし)投手ら13選手が受賞した。
中日スポーツ