積水化学、武蔵工場で半導体材料生産増強 台湾にR&D拠点新設
積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは、武蔵工場(埼玉県蓮田市)で先端半導体製造工程に使用される高接着易剥離UVテープ「SELFA」の生産能力増強および同製品を含む半導体関連材料の評価・分析が可能なR&D拠点を台湾に新設することを決めた。 【関連写真】半導体材料R&D拠点(デザイン図) 高接着易剥離UVテープ「SELFA」は、高い接着性とUV照射による易剥離性(テープと被着体間にガスを発生させ、密着力をゼロにして簡単に剥がすことができる)を両立させたテープ。これにより、薄く研磨されたウエハーなどでもダメージのない加工が可能になる。 同市場は、30年に23年比の約2倍、1兆ドル規模に達すると同社では予測している。 今後も継続的な需要拡大が見込まれることから、安定的な供給体制確立と高度な品質要望に応えるため、生産能力増強と品質管理レベル強化を図る。 また、重要顧客をはじめ半導体関連企業が集積し、最先端の技術開発を積極的に行っている台湾(新竹市)に、R&D拠点の新設を決めた。これにより、顧客の近接地で評価・分析を行うことが可能となり、高度化が進むニーズの先取り、対応強化を図り、同製品をはじめとした各種半導体材料の新規開発の加速、採用拡大を目指す。
電波新聞社報道本部