「過酷、体力的にも精神的にも」長野県出身初の女子ボートレーサー誕生 3度目の挑戦で倍率25倍の難関突破
必死に食い下がる デビュー戦の結果は
井沢さんのデビューはこの日の第4レース。 さあ、いよいよ本番。 6人で競うボートレース。井沢さん以外は男子選手だ。体力や体重の男女差は決定的な要素ではなく、男女関係なく競うのがボートレースの特徴。 (実況) 「デビュー戦を迎える6号艇、井沢聖奈が6コースです。小さなころ訪れた、この蒲郡で見たボートレースのエンジン音や迫力に魅了され、収益が社会貢献にもつながる世界と選んだボートレーサーでもあります。河童を探すのが趣味?不思議ちゃんキャラクターでもありますが、水上では伝説の女子レーサーを目指してほしい存在でもあります」 ボートレースは助走スタート。井沢選手、やや出遅れた。 必死に食い下がる。 ボートレースは先行するボートが圧倒的に有利。 徐々に離されていく。 デビュー戦は「6着」。 デビュー戦はほろ苦い結果に。 ただ、無事故で完走し、安どの表情だ。 井沢聖奈選手(20): 「とりあえずホッとしてます、安心してます。まだまだ技量が足りないなという部分があるので、努力していきたいんですけど、やっぱりボートレース楽しいなって思いました」
家族「はじまったばかり」
親友の矢沢さんは―。 幼なじみ・矢沢乃莉子さん: 「ほれ直しました。伝説のボートレーサーになってほしいです」 実はこの日、井沢さんがレーサーになるきっかけをつくった父・寛さんら家族もレースを見守っていた。 父・寛さん: 「無事にゴールしてくれと祈りながら見ていました。頑張ったね、おめでとう、という言葉ではなく、まだまだ始まったばかりだよと伝えたい」 幼い頃の夢を叶えた井沢選手。次の「夢」は? 井沢聖奈選手(20): 「SGに出られる、『レーサーと言ったら?』で名前が出る選手になりたいです。お客さんからの声援・応援があると励みになるので、いっぱい応援してください」 最高峰の選手たちが競うレースを目指して。井沢さんの挑戦は始まったばかりだ。 (長野放送)
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