検察がトランプ氏への起訴棄却求める 現職大統領の起訴禁止を理由に
トランプ前米大統領が連邦法違反で起訴された二つの事件をめぐり、特別検察官が25日、起訴の棄却を裁判所に申し立てた。トランプ氏が大統領選で勝利したため、任期が始まる前に起訴を棄却すべきだとしており、トランプ氏が任期中に、これらの事件で裁判を受ける可能性は消える見通しだ。 【イラストでわかる】トランプ氏 四つの裁判解説 どんな事件で起訴された? 起訴の棄却を求めたのは、▽2020年の大統領選の結果を覆そうとしたとされる事件▽ホワイトハウスから機密文書を持ち出したとされる事件――の二つ。 両事件を担当するスミス特別検察官は書面で、「合衆国憲法は現職大統領の起訴を禁じているというのが、司法省の長年の立場だ」と説明。この立場を踏まえ、トランプ氏の大統領就任前に起訴を棄却する必要があるとの考えを示した。
朝日新聞社