【チャンピオンズC】「去年とは変えないと」昨年11着からの巻き返しへ、クラウンプライド超入念調整 工夫こらしたコリアC後の暑さ対策
◆第25回チャンピオンズC・G1(12月1日、中京競馬場・ダート1800メートル) 【データで見る】クラウンプライドの血統、戦績 第25回チャンピオンズC・G1(12月1日、中京)の出走馬と枠順が28日、確定した。1週間を通してレースを分析する「考察」キーポイントで、担当の水納愛美記者は3年連続の出走となる一昨年の2着馬クラウンプライドに注目した。なお、馬券はきょう29日18時半からインターネット投票で発売される。 キーポイント編では、数字には表れず、トレセンでの取材でも見ることができない「中間の調整過程」に着目した。取り上げたいのは、3年連続参戦のクラウンプライドだ。9月上旬のコリアC(1着)からの臨戦は昨年と同じ。しかし、その昨年は11着と大敗した。新谷調教師は「今思えば、夏負けが残っていたのかも」と分析。「去年とは変えないと」という思いで、様々な工夫をこらしてきた。 今回は日本へ帰国する際から暑さ対策を徹底した。空港に着いてから飛行機に積み込まれるまで、屋外で待たなければならない点を不安視。事前に調整して、待機場所を日陰にし、扇風機も用意してもらった。また、5日間の輸入検疫には、通常は牧場関係者などが立ち合うことが多いが、今回は担当の寿助手が帯同。普段から馬をよく知るスタッフを帯同させることで、より細やかに体調を確認できる環境を整えた。 宮城・山元トレセンでの放牧中には、調教をつける松田助手が出向いて数日間またがった。外厩とも綿密に連携できている。栗東に帰厩したのは今月1日だったが、あえてすぐに乗り出さず、馬場入りは7日から。とにかく入念に立ち上げた。 地方、中央合わせてG1級では一昨年の同レースを含めて2着が3度。悲願のビッグタイトルに向け、万全の態勢が整っている。(水納 愛美)
報知新聞社