大阪桐蔭、来春の選抜絶望的 滋賀学園に1点差負け／秋季近畿大会
高校野球・秋季近畿大会第4日（26日、ほっと神戸）来年3月に行われる選抜大会の出場校選考の重要な資料となる大会。1回戦2試合と準々決勝1試合が行われ、1回戦では、大阪桐蔭（大阪2位）が滋賀学園（滋賀1位）に2－3で敗れ、今春まで5年連続（2020年の中止を含む）で出場していた選抜大会への出場が絶望的となった。智弁和歌山（和歌山1位）は神戸学院大付（兵庫2位）に5－0で快勝。準々決勝では、天理（奈良1位）は滋賀短大付（滋賀2位）に4－1で勝ち、選抜大会出場を当確させた。 大会3連覇中の王者が14年ぶりに初戦で姿を消し、大阪桐蔭の来春の選抜出場が絶望的となった。今夏甲子園8強の滋賀学園を前に強力打線は鳴りを潜め、先発した森陽樹投手（2年）は六回途中3失点。最速151キロ右腕は逆転負けに唇をかんだ。 「ピンチで粘り切れなかったところが、自分の弱いところ。夏に向けてやるしかない」 2－1で迎えた六回。振り逃げで先頭の出塁を許すと、2死一、二塁から連続四球を与えた。押し出しで同点に追いつかれ「少し打者に突っ込み気味になっていた」と無念の表情。続く8番打者に決勝の左前適時打を浴びたところで、エースの座を争う主将の中野大虎投手（2年）にマウンドを譲った。 今夏の甲子園は2回戦で小松大谷（石川）に敗れた。その試合で先発した森は7回2失点（自責0）と好投しながらも、打線の援護がなく敗れた。リベンジを誓い、再び目指した聖地への挑戦は、来夏への熱い執念となった。 「もう一度自分の体を見直して、一回り二回り大きくなって。人間としても、もっと大きくなって帰ってきたい」 最後の夏に悲願の栄冠をつかむため、成長を遂げる冬にする。（萩原翔）
