NTTとNTTドコモが共同会見(全文3完)新たなゲームチェンジ起こしたい
完全子会社化がどういう課題解決につながる?
NHK:質問なんですけれども、今回、先ほどすごい危機感も表明されましたけれども、やはり経営に関してスピード感を持ってやっていくということが非常に重要かと思うんですけれども、現状ですと親会社、子会社の少数株主の利益相反の問題があったりとかっていうところの課題もあるかなと思うんですけれども、経営の意思決定の迅速化をしていくという観点において、完全子会社化という取り組みがどういう課題を解決することにつながっていくのか、その辺りの認識をあらためてお聞かせください。 澤田:それはオカタニさん、今、澤田ですけれどもおっしゃったとおりで、一番効果的なのは意思決定を迅速化できるということなんですね。やはり上場会社同士の議論としては、それは当然ステークホルダーが違いますし、少数株主の権利、あるいはベネフィットっていうのを考慮した場合、議論の幅が増えてしまいます。言い方を変えると会議体が増えて時間が掛かります。そういう意味でいいますと100%子会社と親子上場の場合の一番の違いはやっぱりガバナンスのスピード、それが変わってくるということだというふうに認識はしています。 NHK:ありがとうございます。 吉澤:ドコモから見たときも、それはやはりそうは言いながらやっぱし私どもも分社してから当然、経営の独立性というものは保っていたわけですけども、どうしてもある部分においてNTTグループと少数株主の間の利益相反、あるいは独立性確保という意味での制約というようなものがなかったかと言えばやっぱりあったと思うんです。それがやっぱし、それを回避して迅速でかつ円滑な連携と、あと意思決定ができるということは今回もう1つ大きいと思います。 司会:よろしいでしょうか。 NHK:ありがとうございました。
現状で他社に比べて何がビハインドなのか
司会:それでは次を最後にさせていただきます。フリーランスの石野さまお願いいたします。しばらくお待ちください。それではご発言をお願いします。 石野:フリーランスの石野です、聞こえておりますでしょうか。 澤田:はい、聞こえております。 石野:先ほど澤田社長が、経営環境においてドコモはビハインドがあるというふうなことをおっしゃっていましたけど、現状で見ると確かに100から40になった一方でシェア1位であることは事実で、固定との連携という意味でも、NTT東西の卸しで、ドコモ光をやられております。どの点が今現状で他社に比べてビハインドなのかというところを、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。 澤田:まずドコモには禁止行為という制度上の制約が掛かっています。これは他社には掛かっておりません。これはちょっと、制度的な議論ですので、ここで詳しくご説明することは控えますけど、ぜひそこはちょっと別にご議論をいただければというふうに思います。 それから今おっしゃったシェアっていう問題ですけれど、実数のモバイルと、いわゆるハンドセット込みの部分ではやはり実はかなり取られているというのが、この辺は吉澤さんから言ってもらったほうがいいと思うんですけど、そういう意味で私はビハインドという、この2点でビハインドという言い方をしていました。 司会:吉澤社長お願いいたします。 吉澤:いずれにしてもハンドセット、われわれはモバイルの基本回線みたいな言い方をしていますけれども、【MB基本 01:02:45】とかっていう言い方をしていますけれども、そこのところは当然MNPだとかそういったようなところで、ちょっとビハインドで純増そのものが少しマイナスの方向にちょっと今いっている。それは今、強力に押し返そうというふうに思っていますけれども、そういった意味での顧客基盤そのもの、いわゆる回線基盤そのものの、少しのビハインドがあるということはわれわれもそれは当然認識していますし。ただやっぱり、それはやっぱりいかにまたリカバリーしていくのかというようなことも、今回のこういう動きの中でそれをしっかり対応していこうというふうに考えています。それもやっぱし克服していかなきゃいけないということですね。 司会:よろしいでしょうか。 石野:はい、分かりましたありがとうございます。 司会:それではこちらをもちまして本日のNTT、およびNTTドコモの共同記者会見を終わらせていただきます。最後までありがとうございました。引き続きドコモによる人事の発表がございます。しばらくお待ちくださいませ。 澤田:どうもありがとうございました。 吉澤:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】NTTとNTTドコモが共同会見