モーニング娘。'24が『THE FIRST TAKE』で見せた“歌って踊る”というプライド
11月22日、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にモーニング娘。'24が登場し、「恋愛レボリューション21」を披露した。 【写真】ダンスを封じた一発撮りパフォーマンスにも臨んだモーニング娘。'24 ニューアルバム『Professionals-17th』リリース直前で、10期メンバー 石田亜佑美の卒業を控えたタイミングでの登場。果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれたのか。
ハロプロから満を持しての出演
『THE FIRST TAKE』はミュージシャンのスタジオライブ的なパフォーマンス映像に特化した音楽チャンネルで、2019年の開設以来、数多くの動画を発表し続けて話題を集めている。チャンネル登録者数は1030万人(12月4日時点)で影響力も大きく、ネット時代の新しい音楽番組の形として地位を確立している。 『THE FIRST TAKE』の特徴は、余計な演出を排除したその作りにある。白バックのスタジオで、それぞれが1本のスタンドマイクに向き合い、一発撮りでのパフォーマンス。たとえば歌詞間違いや楽器演奏のミスなどもそのままで公開される。生々しい臨場感を伴い、アーティスト本来のポテンシャルが直で引き出される場所こそ『THE FIRST TAKE』であり、大きな支持を得ている要因のひとつだろう。 そこに、アイドルグループのモーニング娘。'24が登場したのだ。過去の出演アーティストのジャンルはソロ歌手、ロックバンド、ヒップホップ系グループ、アニソン系アーティストなど多岐にわたっているが、“女性アイドル”という枠組みではどうだったのか。振り返ると乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の坂道系、私立恵比寿中学、超ときめき♡宣伝部のスターダストプラネット系、STU48、=LOVE、FRUITS ZIPPERなどのいわゆる王道アイドル系、BABYMETAL、新しい学校のリーダーズ、NiziU、XGなどの従来の日本的なアイドルの定義を拡張して活動する定義拡張系、aespa、(G)I-DLE、ITZYのK-POP勢、グローバルで活躍するグループまで幅広く出演している。 モーニング娘。'24が属するハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)系としては、元℃-uteの鈴木愛理がこれまで2回出演しているが(2020年には鈴木雅之との「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」として、今年3月には「恋におちたら feat. 空音 & ☆Taku Takahashi (m-flo)」として)、現役ハロプログループとしての出演は今回のモーニング娘。'24が初となる。 歌った楽曲は「恋愛レボリューション21」。モーニング娘。が2000年にリリースしたミリオンヒットシングル曲で、1999年発表の「LOVEマシーン」とともに、グループの代表曲のひとつである。「恋愛レボリューション21」は、2013年リリースのベストアルバム『The Best! ~Updated モーニング娘。~』収録時に「恋愛レボリューション21(updated)」として、オリジナルの生演奏ディスコ系サウンドからEDM系サウンドにリアレンジされた。現在のコンサート等ではこちらのバージョンでの披露がほとんどだが、今回の出演に際して、「updated」の編曲者であった大久保薫がまた新たなリアレンジを施している(本人のSNSのポストでは“アディッショナル アレンジ”と呼んでいる)。