【解説】JALサイバー攻撃で混乱…「DDoS(ディードス)攻撃」とは セキュリティー対策堅牢も…専門家が語る“更なる攻撃”の可能性「最悪のシナリオ」とは
さらなる攻撃仕掛けるつもりだったか
宮司キャスター: ただ怖いのは、これがさらに悪化してネットワークの制御権を乗っ取られてしまった場合、例えば、データ改ざんですとか、会員データの漏洩など、さらにこれを逆手にとって身代金を要求するといった事態も考えられる。ということで、もしかしたらさらなる攻撃を仕掛けるつもりだったのではないか、と小泉さんはお話をされていました。 宮司キャスター: さらに最悪のシナリオとしては、航空機も今電子化が進んでいますので、例えば、それをハッキングされた場合、飛行機が飛べなくなる。飛行機に対するハッキングの可能性もあったかもしれない。ただ。こういった安全面を確保する部分の日本航空のセキュリティ対策は堅牢ですから、簡単には破れないということも、小泉さんはおっしゃっていました。
セキュリティ対策いたちごっこ
青井キャスター: ただ、今後ですけど、もしセキュリティーを突破されたとしたら怖いですよね。 宮司キャスター: その点、小泉さんは、航空会社はセキュリティに多額の投資を行っていますけれども、さらに強化するための費用がかかることになってしまう。セキュリティ対策はいたちごっこ、というふうにもお話をされていました。
ロシアや北朝鮮からサイバー攻撃あった2024年
青井キャスター: 立石さん、こういったサイバー攻撃、今後も心配ですよね? 立石修・解説委員室長: サイバー犯罪は年々日本でも増えているんですけど、今年は特に日本の大企業を狙った、大型のサイバー事件というのが相次いだと思います。夏にはKADOKAWAがランサムウェアで個人情報流出。これはロシアのハッカー集団の犯行でした。 5月にははDMMグループが480億円相当のビットコインを流出したと公表、25日に北朝鮮のサイバー部隊に狙われたと発表した。こういったものは、そういう集団にとっては魅力的なターゲットですので、今後増えていく可能性はあると思います。 青井キャスター: 怖いですね、ただパックン、日本だけではなく、世界中で起きてるわけですよね? SPキャスター パックン: 最近、アメリカでは大手の通信会社の複数も、そして、全国何十万個のルーターも中国によってハッキングされたと米政府が発表しています。一つの企業がなかなか立ち向かえないところですよね。 日本の国防費、防衛費を倍増と言っていますから、僕は真っ先にその予算をこのハッキング対策、サイバー攻撃対策に回していただきたいなと。企業も国民も国も守られますよね。 (「イット!」12月26日放送より)
イット!
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