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暴行で引退の元貴ノ富士、スダリオ剛がRIZINデビュー戦でTKO勝利「力士の格闘家転向は成功しない」のジンクスを打ち破ることができるのか?

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THE PAGE

総合格闘技の「RIZIN.24」が27日、さいたまスーパーアリーナで行われ、大相撲の元貴ノ富士、スダリオ剛(23)が、ZEROー1や全日本プロレスで活躍して世界ベルトも巻いたプロレスラーのディラン・ジェイムス(29)とRIZIN MMA特別ルールで対戦し、1ラウンド終了後にドクターストップによるTKO勝利を収めて総合格闘技転向デビュー戦を見事に飾った。パンチや、グラウンドでの膝蹴りなどで会場を沸かせたスダリオが、「力士の格闘家転向は成功しない」のジンクスにヘビー級で挑む。

112キロが跳んだ!

 ゴングと同時にスダリオが仕掛けた。  ダッシュしてジャンプすると、右足で前蹴りを放ち、パンチの嵐。ヒットはしなかったが格闘の聖地にかけつけた5000人のファンから、どよめきが起き、巨漢のプロレスラーの度肝を抜いた。 「色々と考えてあれになった。デビュー戦で普通にスタートしてもインパクトありませんから」  ロープに押し込まれ、膝蹴りを浴びたが、元十両の腰は強い。うまく体を入れ替え、膝蹴りでブレイクすると、今度は、右のローキックで牽制した。そして、次はパンチで勝負。上半身をダッキングで揺らしながら打ち込んだ右のストレートがジェイムスの顔面を砕く。パンチの打ち方も様になっていた。 「序盤に組み合い、相手の力も強くて少し体力を削られたこともあった。息が上がったけれど前へ、前へ、気持ちを引かなかったことが一番良かった」  それが格闘家スダリオが決めた美学である。

 ジェイムスは主導権を奪い返そうとタックルでテイクダウンを狙ってきた。だが、スダリオは、「レスリング経験のある選手。苦しくなったらタックルでテイクダウンに来ると想定していた」と、体を伸ばして足を取らせずにタックルを切った。“師匠”のエンセン井上から学んだMMAの基本だ。スダリオは、そのままクビをとって上になると、がぶり状態をキープ。そこから大きなアクションを取って“膝爆弾“を1発、2発、3発…。会場が一緒になって掛け声をかけた。ジェイムスがグローブで頭を抱えてガードするが、おかまいなしだ。  スタミナを奪い、ジェイムスが弱ったとみるとゴロっと仰向けにしてサイドポジションから上になった。鮮やかなテクニックである。膝で動きを押さえながら肘を落としパウンドを浴びせた。もう全日本プロレスで世界タッグのベルトを巻いた男はグロッキー寸前だったが、ここで3分の時間切れ。 「あと2分は欲しかった」は本音だろう。  ジェイムスが鼻から流血していたため、ラウンド間にドクターチェックが入り、「顔面に骨折の疑い」でストップがかかりスダリオのTKO勝利が宣言された。 「(左)目の下にダメージがあった。骨折?オレは医者じゃないからわからない。ドクターストップは妥当だったと思う。いい試合だったと思うし彼は強かった」  左目の周りを赤く変色させたジェイムスは、そう言って勝者を称えた。  右手をレフェリーに上げられたスダリオは静かに喜びを表現した。そして、リング上でマイクを持つと妻、「悲しませたお母さん」、師匠のエンセンら関係者へ感謝の言葉を続けた。 「ほっとしました」

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