“リアルとオンラインの共存”のために重要なことは?丸井グループ・相田昭一CDO「それぞれの強みを活かした位置づけや役割がある」
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。12月2日(土)の放送は、前回に引き続き、丸井グループ 常務執行役員 CDOの相田昭一(あいだ・あきかず)さんをゲストに迎え、お届けしました。
相田さんは、1996年に丸井(現:丸井グループ)に入社し、人事、経営企画部門などを経て、2011年4月に上海現地法人 丸井商貿の総経理に着任。その後、店舗サポート部門や「博多マルイ」の出店に携わり、2017年に経営企画部長、2023年4月より常務執行役員CDOに就任。経営企画部やスタートアップ投資、DX推進室などを担当しています。
◆メタバースを定着させるには?
店頭での販売を目的としない「商品を売らない店」を掲げ、OMO(オンラインとオフラインの融合)戦略を進めている丸井グループ。そのなかで、相田さんは「モノの売り方が変わってきている」と時代の変化を実感しつつ、メタバース(仮想空間)について言及します。 近年では、メタバース空間で“モノを売る”といったことなどについて、いろいろな研究・トライアル(試行)をされていますが、「まだまだお客さまの手触り感がある消費体験までには至っていないのかなと思います」と現状を吐露。メタバース空間でモノを売ることを定着させるには、「その体験が“お客さまにとって一番スムーズで快適なものかどうか”がポイントになってくると思う」と解説します。 というのも、メタバース空間に入るためには、VRヘッドセットを装着しなければならず「女性の方ですと、お化粧や髪型が崩れてしまうために敬遠する人もいると聞きますし、その辺りがもう少しスムーズになってくると(定着度合も変わってくるのではないか)」と課題点を挙げます。