甲子園の外野に現れた白線と人工芝、何のため? 選抜高校野球
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催中の第94回選抜高校野球大会。外野深くに打球が飛ぶたびに、フェンス手前に引かれた白線が目につく。今季から拡大された「ウオーニングゾーン」。光景が変わった理由はいくつかある。 【名門vs初出場 大分舞鶴と浦和学院の熱戦を写真で】 昨季までは外野フェンスから内側の約1メートルは茶色のアンツーカーだったが、4・57メートルに広げて緑色の人工芝に変更し、白線を引いた。ウオーニングゾーンは外野手が打球を追う際、フェンスに衝突しないための安全対策として設置されており、甲子園は国際基準に合わせた形だ。 甲子園の施設担当者は「グラウンド環境の維持、向上と美観のため」と説明する。プロ野球では試合前に投手が外野フェンス際をランニングするため、芝が傷みやすい。その対応として人工芝に張り替えた。 浦和学院(埼玉)―大分舞鶴の開幕試合では本塁打やフェンス直撃の打球が飛び出した。初めて甲子園に立つことが多く、目の前のプレーに全力を傾ける高校球児。白線はけが防止に一役買いそうだ。【安田光高】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。