TWICE・BLACKPINKロゼを手掛けるウォン・ジョンヨ氏に聞く「メイクでもっとも大切にしていること」
メイクアップアーティストだからこそ、できること
ーアイテム開発において、メイクアップアーティストであるウォン・ジョンヨさんが監修しているからこそ実現できていることは何ですか? K-POPアーティストのメイクを手掛けるなかで、雨天での野外公演や長時間の撮影、短時間での複数回のメイクチェンジなど、実に多様な現場を経験してきました。 アーティストと行動を共にする機会が多いため、メイクの持ちや崩れ方をリアルタイムで確認できる環境にあります。使用するアイテムの性能を細部まで把握できるこの経験は、商品開発における大きな強みとなっています。 「塗りたてはきれいだけど、時間が経つと皮脂が気になる」、「この肌トーンの人にはこんなカラーが似合うんだな」など、さまざまなアーティストの方へのメイクをとおして知り得たことを生かして監修しているので、一般の方でも使いやすいアイテムになっているのではないかと思います。
ーウォンジョンヨは、ベースメイクからポイントメイク、スキンケアまで展開されていますが、処方において全アイテムに共通して大切にしているポイントはありますか? 化粧品において、中身の品質がよいことはとても重要だと考えています。 個人的にたくさんのコスメを使うなかで、どんなに見た目がかわいくてトレンド感のある商品でも、結局一番よく使うのは中身がいいものなのだと感じています。 中身の品質の基準はカテゴリーによって違うと思いますが、お客様が各アイテムに求めているポイントを伸ばしていくべきだと思います。 たとえばウォンジョンヨの場合、目の下に使うアイテムはキープ力がよくないといけない, チークの色味は、初心者でも使いやすいようにひと塗りで簡単にきれいな発色にしなければならないなどの基準があります。 基本的で当たり前のことのように思われるかもしれませんが、実現することは簡単ではありません。ウォンジョンヨでは初心を忘れず、アイテムのカテゴリーごとの基準に忠実に商品作りをしています。 また、私がブランド創設初期からずっと心掛けているのが、プロのようにメイクできる方もそうではない方でも、誰もが簡単に、日々たくさん使っていただける商品を作ることです。 そのために、中身の品質はもちろん、使いやすさも兼ね備えた商品を作らなくてはいけないと考えています。